『キングダム ハーツ』シリーズ、Steam版リリースで人気再燃。“全部入り”版が米国ベストセラーチャート3位に輝く


米国の調査会社Circanaは、米国における2024年6月のベストセラータイトルのランキングを発表した。その中で『キングダム ハーツ』シリーズのオールインワン版である『KINGDOM HEARTS INTEGRUM MASTERPIECE』が、先月から大幅に飛躍し3位にランクインしたことが明らかになった。その理由としては、同エディションの6月でのSteam版リリースが大きいという。

『KINGDOM HEARTS INTEGRUM MASTERPIECE』は『キングダム ハーツ』の3タイトルがセットになったオールインワン版。『KINGDOM HEARTS -HD 1.5+2.5 ReMIX–』、『KINGDOM HEARTS HD 2.8 Final Chapter Prologue』、『KINGDOM HEARTS III + Re Mind(DLC)』の3作品が同梱されている。同エディションはPlayStation向けにパッケージ版/ダウンロード版が2019年に発売されたほか、Nintendo Switch向けにはクラウドストリーミング版が2022年に発売されている。またSteam向けには2024年6月14日に発売された。

8月2日、米国・シカゴの調査会社Circanaが発表した内容によると、米国における各プラットフォームの2024年6月度(集計期間は6月2日から7月6日まで)のゲーム売上げトップ20において、『KINGDOM HEARTS INTEGRUM MASTERPIECE』が3位にランクインしたとのこと。またその内容によれば、同エディションの先月の売り上げランキングの順位は399位となっており、6月において大幅な飛躍を遂げていることがうかがえる。

これについて同社のゲーム分野におけるエグゼクティブディレクターを務めるMat Piscatella氏が見解を述べている。Piscatella氏いわく、『KINGDOM HEARTS INTEGRUM MASTERPIECE』が6月にSteam向けにリリースされたことを主な理由としてあげている。

『キングダム ハーツ』シリーズはこれまで主にコンソール向けに多くのシリーズ作品が販売されてきた。長年にわたって展開されていることもあり作品ごとに異なるプラットフォームで販売されることもしばしば。たとえば初代『キングダムハーツ』はPS2向けに販売されたが、『キングダム ハーツ 358/2 Days』などはニンテンドーDS向けに登場。こうした複数作品をまとめた「ReMIX」についても複数のプラットフォームにまたがって販売されるなど、シリーズ作品を追うのがやや大変なタイトルとなっていた。また2021年にはPC版にHDリマスターの全作品が発売されたものの、Epic Gamesストアでの時限独占販売となっていた。

それから3年の時を経て、同シリーズの作品が2024年6月14日についにSteamで一挙に展開。それにあわせて、これまで『キングダム ハーツ』シリーズに触れていなかった多くのユーザーが手に取るようになったのだろう。その結果米国での本作の人気を大きく押し上げることとなったようだ。


今回の調査結果ではSteam版の発売に合わせて『キングダム ハーツ』シリーズの人気が大きく上昇したことが明らかとなったかたち。また『キングダム ハーツ』シリーズにおいては、シリーズ最新作となる『キングダム ハーツIV』も現在開発中であることが明かされている。『キングダム ハーツIII』までで描かれたダークシーカー篇は幕を閉じ、新作では新たな物語となるロストマスター篇が語られることになるようだ(関連記事)。シリーズの今後の人気にも期待が高まる調査結果といえるだろう。

『KINGDOM HEARTS INTEGRUM MASTERPIECE』Steam版は、税込1万7160円で販売中。Nintendo Switch/PS4向けにも販売中だ。なおXboxやEpic Gamesストア向けには、各種HDリマスター版が個別に購入可能となっている。