HoYoverseの新作モンスター育成戦略ゲーム、「“『パルワールド』訴訟”で話題の特許を侵害するのではないか」と報じられる。疑惑の飛行システム
HoYoverseブランドから発表された『崩壊:ネクサスアニマ』について、任天堂と株式会社ポケモンが『パルワールド』を巡って提起した特許侵害訴訟において争点となっているゲームシステムが含まれているのではないかと、報じられている。

HoYoverseブランドは8月29日、『崩壊:ネクサスアニマ』を正式発表した。あわせて公開された同作のゲームプレイ映像において、任天堂と株式会社ポケモンが『Palworld / パルワールド』を巡って提起した特許侵害訴訟において争点となっているゲームシステムが含まれているのではないかと、注目を集めている。海外メディアgames frayが報じている。
『崩壊:ネクサスアニマ』はアニマ育成戦略ゲームと銘打たれた、HoYoverseブランドによる新作ゲームだ。本作の舞台は、アニマと呼ばれるキャラクターたちが存在する世界。プレイヤーは広大なオープンフィールドでのバトルや任務を通してアニマと「ネクサスリンク」をおこない、力を借りることで、対応する概念を操れるようになるという。
発表に際して「オートチェス(オートバトラー)」風のゲーム画面も公開。選んだアニマたちが、フィールド上で敵と戦ってくれる様子が映されている。また公式サイトによると具体的なアニマとしては、子犬のアニマであるプリムワン、時計と一体化したクロロック、自身を華麗なボクカクジュウだと思い込んでいるプライドンなど、多数が登場するようだ。

そんな本作のある要素について、海外メディアgames frayは、ポケットペアが手がける『パルワールド』を巡る訴訟において争点となっている特許に抵触しているのではないかと報じている。games frayは、主にゲーム業界の法務・規制問題について扱ってきたメディアだ。そして『パルワールド』といえば、任天堂および株式会社ポケモンが同作を巡ってポケットペアを相手取り、同作が3件の特許権を侵害しているとする訴訟を昨年9月に提起していた(関連記事)。
今回games frayが報じているのは、このうち特許7528390についてだ。これは「プレイヤーキャラが空中にいる際に、操作入力をおこなうことで搭乗オブジェクトを出現させ、即搭乗して飛行できる」といったシステムにまつわる特許。『パルワールド』においては、当初のグライダーパルの仕様が同特許に抵触しているのではないかとみられていた。
なおポケットペア側は今年5月に、いずれの特許も侵害していないと判断し、継続的な対応をとっていると報告。一方で訴訟の進行状況に左右されることなく、『パルワールド』の開発と配信を継続できるようにするための予防的な措置としてアップデートでグライダーパルの仕様を変更したことを伝えていた(関連記事)。
そしてこの「プレイヤーキャラが空中にいる際に、操作入力をおこなうことで搭乗オブジェクトを出現させ、即搭乗して飛行」しているように見えるシステムが、『崩壊:ネクサスアニマ』の正式発表にあわせて公開された「実機映像」においても確認可能。映像開始からすぐさま、屋根からジャンプしたプレイヤーキャラが空中でアニマを呼び出し、即搭乗して飛行する様子を確認できる。
ちなみに映像の24秒ごろからは、ジャンプしたキャラが空中にアニマを呼び出し、即捕まってぶら下がりながら飛行する様子も確認可能。特許7528390では上に乗るだけでなく搭乗キャラクターにぶら下がることも“搭乗”と定義されており、『パルワールド』ではこの点で先述したグライダーパルが同特許を抵触しているのではないかとみられていた。グライダーパルは当初、空中で該当するパルを呼び出して滑空できるシステムであったが、パッチv0.5.5アップデート後にはグライダーパルによる滑空が、パル自身ではなく、アイテムのグライダーを使用して行う方式に変更されている。上述の映像を見るに『崩壊:ネクサスアニマ』では、まさに当初のグライダーパルのような挙動で滑空がおこなわれているようにも見える。
なお注目されている『崩壊:ネクサスアニマ』の映像には「開発中の内容のため、最終的な品質を表すものではありません」とも記載。係争中の裁判において争点となっている特許を侵害する可能性が指摘されていることもあり、リリースに向けて仕様が変更される可能性はあるだろう。いずれにせよ、正式発表されたばかりの大手HoYoverseの新作のゲームシステムが、“話題になった特許”を抵触するかもしれない点は耳目を集めている。今後の動向にも注目したい。