Valve入りした『Risk of Rain』開発者、新作『Deadlock』の開発メンバーに加わっていたことが判明。さっそくバグ修正にとりくむ
Valveによって開発中の新作MOBAシューター『Deadlock』。そんな同作の開発に、9月初頭にValve入りしたことが報じられていたHopoo Gamesのメンバーが加わっていることが判明した。GamseRadar+が報じている。
『Deadlock』は三人称視点で繰り広げる、MOBAの要素を持つシューティングゲームだ。本作は6対6のチーム戦での対戦が行われ、プレイヤーは数多く存在するヒーローの中から操作キャラクターを選択。それぞれ異なるアビリティを所持しており、役割なども大きく変わってくる。
マップには4つのレーンがあり、NPCを含んだ敵と対峙。撃破によって獲得できるソウルでレベルアップしたり、アイテムを購入したりすることができる。そうして自身を強化しつつ、最終的に敵陣に存在する「パトロン」を倒すことで勝利となる。
なお同作は現在も開発中。Steamにてプレイテスト中で、プレイヤー間での招待制という形式がとられている。Steam上では同作のストアページが公開されているものの、Valve側からの情報公開はほとんどされていない。リリース時期も未定となっている。しかしSteamDBによれば連日同時接続プレイヤー数がピーク時で10万人以上を超える盛況を見せるなど、多くの話題を集めているタイトルだ。
そしてHopoo Gamesはアメリカ・シアトルに拠点を置くインディーゲームスタジオだ。当時ワシントン大学の大学生であったDuncan Drummond氏とPaul Morse氏の二名によって設立。『Risk of Rain』シリーズの大ヒットによってその名を知られるようになったスタジオだ。なお、現在『Risk of Rain』シリーズのIPは2年前にGearbox Entertainmentの管理下におかれている。ちなみにHopoo Games自体は昨年発売された『Risk of Rain』リメイクには関与しているものの、以後シリーズとは距離を置いていた。
Hopoo Gamesについては、9月3日に同スタジオのメンバーがValve入りしたことが報告されており、あわせて同スタジオとしての活動も“休止宣言”が出されていた(関連記事)。その後Hopoo Gamesからの発表はなく、同社のファンからはHopoo Gamesのメンバーがどういった形でValveに関わっているのか、その続報が待たれていた状況であった。
そんな中、Valveの新作である『Deadlock』の開発チームにHopoo Gamesのメンバーが加わったことが明かされた。今回加わったのは“Hopoo”のハンドルネームで知られるDuncan Drummond氏であるとみられる。
同氏は『Deadlock』プレイヤーのみがアクセス可能なDiscordフォーラムに登場。日本時間9月26日23時50分ごろに「チームに新しく加わりました。よろしく(I am new to the team, wanted to say hello)」とユーザーへあいさつし、同作の開発に加わったことを明かした。その時ユーザー間で議論されていたバグと見られる挙動について、さっそく修正のために動く姿勢を見せるなど、すでに開発メンバーの一員として稼働しているようすがみられる。
Reddit上でも大きな話題を集め、報じた投稿には本稿執筆時点で4000以上のupvoteが集まっている。Hopoo Gamesメンバーの新たな活躍にさっそく期待が寄せられているようだ。
なお9月3日の発表時点では、Hopoo GamesのメンバーがValveの社員となるのか、Valveとチーム単位で契約しているかは不明となっていた。今回、少なくともDuncan Drummond氏についてはValveの新作『Deadlock』の開発に加わっていることが明らかとなったかたち。
『Deadlock』は現在も開発中の作品。今後のアップデートやリリースに向けてのブラッシュアップも、才能あふれるHopoo Gamesメンバーのアイデアや能力が活かされながら開発されるのだろう。同作のリリースに向けて引き続き期待が高まるニュースといえそうだ。
『Deadlock』PC(Steam)にて配信予定。リリース時期は未定だ。