『崩壊：スターレイル』の新マップに“いるはずのないキャラ”がしれっと登場する怪現象が即修正。笑いと困惑を巻き起こしたDr.レイシオ、そのままアプデで退場

HoYoverseは1月15日、『崩壊：スターレイル』にてVer.3.0「再創紀の凱歌」を配信開始した。同アップデートでは「永遠の地」オンパロスが登場し、メインストーリーでは新しい舞台での開拓の旅が繰り広げられている。そんな中、オンパロスになぜかDr.レイシオが出現。登場するはずのないキャラクターがいたことでSNS上などで話題となっていたが、アップデートにて不具合として修正されたようだ。

『崩壊：スターレイル』は、HoYoverseブランドから配信中のスペースファンタジーRPGである。本作の舞台は、災厄をもたらす星核や星神などが存在する宇宙。主人公は、謎の組織「星核ハンター」によって星核を埋め込まれた記憶喪失の人物だ。主人公は、宇宙ステーション「ヘルタ」での騒動を経て、星穹列車のナナシビトたちと遭遇。自身も列車へ乗り込み、未知の世界を冒険していく開拓の旅を繰り広げている。システム面では、タイムライン式のターン制コマンドバトルや、いわゆるガチャ要素などが搭載。これまでのメインストーリーでは、氷に覆われた星ヤリーロ-Ⅵや長命種たちの暮らす仙舟・羅浮、夢の楽園ピノコニーといった星での戦いや事件が展開されてきた。

Ver.3.0「再創紀の凱歌」では、新たな舞台となる「永遠の地」オンパロスが実装された。メインストーリー相当の開拓クエストでは、主人公を含めた星穹列車のナナシビトたちがオンパロスを訪問。ガーデンの鏡にしか映らず、外界からは認識すらされていないという未開の地で、新しい物語が幕を開けている。そんな中、開拓クエスト「オンパロス」の特定の状況で、なぜかDr.レイシオが出現。クレムノスというマップに、いるはずのないキャラクターが出現していたことで、SNS上でも注目を集めていた。

Dr.レイシオは、Ver1.6「只人と神の栄冠」にて実装された、「博識学会」の学者だ。凡人を自称しており、奇妙な石膏の頭部像で顔を隠す。本作の世界には「天才クラブ」という組織が存在するが、レイシオは知恵と想像力は天才だけのものではないと信じており、愚鈍という病を治すために、全宇宙へ知識を広げようと尽力しているのだという。開拓クエストではピノコニー編にて登場し、アベンチュリンと行動を共にしていた。要するにDr.レイシオは、本作の広大な宇宙上に存在する社会へ属するキャラクターなのである。

Ver.3.0開拓クエスト上では、そんな彼が外界からは認識すらできないはずのオンパロスになぜか登場していた。これまでのところ、Dr.レイシオとオンパロスの間に、明確な関わりは示唆されていない。よって、Dr.レイシオはオンパロスにいるはずがないが、ゲーム内には確かに彼が存在していた。マップ上へひそかにたたずむDr.レイシオの姿に、笑いを誘われたプレイヤーもいたようだ。

しかしオンパロスには、Dr.レイシオと姿が似た敵キャラクターが登場している。Dr.レイシオは全宇宙へ知識を広げようとしているが、当該敵キャラクターは哲学に見せかけた狂気を広めようとしているのだという。また本作Ver.1.6PVの説明文はDr.レイシオに関連するものと推察されるが、オンパロスの内容を踏まえると意味深に見えてくる。ほかにもストーリー上の謎やどこか雰囲気の似たNPCの存在も相まって、伏線などではないかと考えるプレイヤーも見られた。

そうして混迷を極める中、HoYoverseはアップデートにて、開拓クエスト「オンパロス」中の特定の状況で、マップ「紛争の爪痕」クレムノスへDr.レイシオが現れる不具合を修正した。なぜか開拓者と共にオンパロスへ降り立っていたDr.レイシオは、いわゆるイースターエッグや伏線などではなく、不具合であったわけだ。オンパロスの地へDr.レイシオが密航することはなくなるだろう。

『崩壊：スターレイル』は、PS5/PC/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中。ゲーム内では現在、「天才クラブ」の#83にして知恵の使令である「マダム・ヘルタ」が手に入るガチャなども実施されている。