『Halo』シリーズ開発元、「Halo Studios」として新生。UE5で“次世代『Halo』”や複数の新作を検討・開発中
Halo Studios(旧343 Industries)は10月7日、同スタジオの社名変更と『Halo』シリーズの今後の展望について発表した。343 Industriesから、スタジオ名に『Halo』の名を冠したHalo Studiosへとリブランディングし、Unreal Engine 5を利用した複数のプロジェクトを推し進めていくとのこと。
『Halo』は、FPSシリーズだ。2001年(国内向けには2002年)リリースの『Halo』に端を発し、2021年リリースの最新作『Halo Infinite』まで、スピンオフも含め多数作品が展開されている。開発は『Halo: Reach』までの初期作品はBungieが中心となり手がけ、以降は343 Industriesがメインとなり開発を担当している。
今回、343 Industriesは同スタジオの名前を「Halo Studios」へと改称することを告知。『Halo』フランチャイズの複数プロジェクトが進行中であることを明かした。Xbox Wireにて、同スタジオトップを務めるPierre Hintze氏がその背景について伝えている。組織のあり方を含め、『Halo』の作り方が大きく変化するため、スタジオ名も新たな方針にあわせて変えたかたちのようだ。
そして現在進行中の複数プロジェクトについては、すべてUnreal Engine 5で開発していくとのこと。同スタジオはこれまで内製エンジン「Slipspace Engine」を研究・開発しており、シリーズ最新作『Halo Infinite』は同エンジンにて開発されていた。しかし、内製エンジンの利用により、スタジオ内の多くの人的リソースがエンジンの開発・保守に取られていたとのこと。Slipspace Engineから脱却し、Unreal Engine 5を採用することでゲーム開発にリソースを集中させていくそうだ。
Halo Studiosでは、前述の複数のゲーム開発プロジェクトのほか、「Project Foundry」として、多数分野にわたり「Unreal Engine 5を使った次世代『Halo』」の可能性を探る研究プロジェクトが進行中とのこと。一連の研究開発の成果と見られる映像も公開されている。
なおHalo Studios(343 Industries)はここ数年、『Halo Infinite』の開発を司っていたChris Lee氏や、元スタジオ代表だったBonnie Ross氏など複数の要職スタッフが離脱。最新作『Halo Infinite』では、運営方針などに対するユーザーからの批判が目立つ状況があった。さらには親会社であるマイクロソフトでの大規模レイオフの影響なども含め、『Halo』の今後の展開について懸念する声もあがり、「343 Industriesは『Halo』を作り続ける」とスタジオ自ら声明文を出すに至っていた(関連記事)。
今回の発表では、そうした懸念を払拭するように『Halo』フランチャイズ作品が積極的に開発されていることが明らかになった。具体的にどのような作品が展開されるのか、今後の情報公開にも期待したい。