『GTA バイスシティ』の「ラジコンヘリ爆撃ミッション」そっくりゲーム、すぐさま削除される。Take-Twoが素早く対処

『Grand Theft Auto: Vice City – The Definitive Edition』

PS Storeにて8月30日、“『グランド・セフト・オート・バイスシティ』(以下、GTAバイスシティ)のミッション”にそっくりなゲームが配信され、物議を醸していた。現在同作は販売停止となり、YouTubeにて公開されていたトレイラーはTake-Two Interactiveの申し立てで削除されている。海外メディアGames Radar+が伝えている。

『GTAバイスシティ』のあるミッションに似ているとして注目されたのは、8月30日に配信された『HeliCity Demolition Man』だ。トルコに拠点を置くErik Gamesが販売および開発を手がけていた。

『HeliCity Demolition Man』

『HeliCity Demolition Man』にてプレイヤーは、ラジコンのヘリコプターを操作して、爆弾を輸送。工事中とみられるビル内の指定の場所に爆弾を落とし、ビルの破壊を狙う。ビル内には敵も存在し、ラジコンヘリを銃撃してくる。攻撃を避けたり、ラジコンヘリで体当たりしたりして対処するというゲームプレイであった。

そうした内容はPS2向けに2002年に発売された『GTAバイスシティ』のミッション「Demolition Man」に酷似しているとして注目を集め、Games Radar+などに報じられていた。同ミッションも、ラジコンヘリで爆弾を輸送するという内容であった。

同作は海外および国内のPS Storeで配信されていたものの、現在配信停止となっている。またErik GamesがYouTube上に公開していたトレイラーも削除されており、『GTA』シリーズの権利元であるTake-Two Interactiveの申し立てがおこなわれたためだという。

『HeliCity Demolition Man』はゲームプレイだけでなく、UIまで『GTAバイスシティ』に酷似していた。ゲーム内容はあくまで「Demolition Man」のみを踏襲したとみられる内容ながら、アートスタイルまで似ている点も含めて問題視されたのかもしれない。素早く対応され、ゲームの販売やトレイラーが取り下げられた格好だ。オマージュと盗作の線引きは難しいものの、一線を越えると判断された場合には対処がおこなわれることを示す事例だろう。