『グランド・セフト・オート・バイスシティ』(以下、GTAバイスシティ)のあるミッションに酷似したゲームがPS Store上で発売されたとして注目を集めている。海外メディアGame Radar+が伝えている。
今回話題となっているのは、PS Storeにて8月30日に配信された『HeliCity Demolition Man』なるゲームだ。対応プラットフォームはPS4で、価格は330円。開発・販売はトルコに拠点を置くErik Gamesが手がけている。
『HeliCity Demolition Man』でプレイヤーは、ラジコンのヘリコプターを操作して、爆弾を輸送。工事中とみられるビル内の指定の場所に爆弾を落とし、ビルの破壊を狙うようだ。しかしビル内には敵も存在し、ラジコンヘリを銃撃してくる。攻撃を避けたり、ラジコンヘリで体当たりしたりして対処する様子だ。
こうしたゲームプレイは、PS2向けに2002年に発売された『GTAバイスシティ』のミッション「Demolition Man」によく似ている。同ミッションも、ラジコンヘリで爆弾を輸送するという内容であった。
またミッション内容だけでなく、『HeliCity Demolition Man』はUIまで『GTAバイスシティ』によく似ている。右上の体力表示や数字のフォント、目標地点を示すエフェクトなども『GTAバイスシティ』をなぞらえているようだ。
なお『GTAバイスシティ』の「Demolition Man」は、ラジコンヘリの操作の難しさや時間制限がある点などから、一部ファンの間で難関として悪名高いミッションだ。またバラエティに富んだミッションが用意された『GTAバイスシティ』の中でも、特に個性的なミッションといえ、印象に残っているプレイヤーは多いかもしれない。『HeliCity Demolition Man』はそんな同ミッションだけをゲーム化した作品のようだ。
とはいえアイデアだけでなくUIなども類似しており、『GTAバイスシティ』の権利元Take-Two InteractiveやRockstar Gamesの許諾をとっているかは不明。PS Storeでは過去にもたとえば『8番出口』に酷似した『出口 9』が配信されるなど、人気作によく似た無関係の作品が販売されている状況もある(関連記事)。今後権利元の申し立てなどを受けずに、『HeliCity Demolition Man』の配信が続けられるかどうかも注目されるところだろう。