ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10月3日、『グランツーリスモ7』の新規収録車種やコース追加などを含むアップデート1.52を配信した。同アップデートでは新たな車種として「ハイエース」も追加。実生活でもさまざまなところで活躍するハイエースのレーシングゲームへの登場を受け、SNS上などで大きな話題を集めている。
『グランツーリスモ7』は、SIE傘下のポリフォニー・デジタルが手がけるレーシングゲーム『グランツーリスモ』シリーズの最新作だ。対応プラットフォームはPS5/PS4。世界中の60以上の自動車ブランド・400車種以上の車のほか、実在・架空含め多数のロケーション・レイアウトのコースを収録している。
同作に向けては、10月3日にアップデート1.52が配信された。本アップデートの目玉として、新たな車種が追加されている。今回追加されたのは「三菱 ランサーエボリューション VIII MR GSR ’04」・「日産 GT-R Premium edition T-spec ’24」・「トヨタ ハイエース Van DX ’16」の三種類となっている。
そのなかでもひときわ注目を集めているのが、「トヨタ ハイエース Van DX ’16」の追加である。同車種は貨物車としての性能が高く耐久性にも優れており、宅配業を始めとした多くの企業で小型貨物車や社用車として用いられている。また救急車・寝台車・現金輸送車・福祉車両などといった特種用途自動車のベース車としても利用されている。広く生活に根付いた車種といえ、その独特なフォルムを街中で見たことがあったり、社用車として運転したことがあったり、あるいは実際にオーナーであるといったユーザーも多いのではないだろうか。
そんなハイエースが今回のアップデートで追加。レーシングカーが登場するイメージが強い本作に、日常生活で馴染み深いハイエースが実装されたかたちだ。高級車も多い本作に“生活感”溢れるなじみ深い車が登場したギャップからか、SNS上ではさっそく話題を集めているようだ。
具体的には、お洒落なロケーションでハイエースを撮影したり、“ハイエースレース”を楽しんだりとハイエースと共に各モードを楽しむユーザーも散見される。ただ、何となく業者の車のように見えたり社用車同士でレースしているように見えたりと、本作らしからぬシュールな雰囲気も面白がられている様子だ。このほか本作に搭載されているデカール機能を利用して、テレビ番組「あいのり」のピンクのハイエースを再現したり、実在企業の社用車仕様にしたりするユーザーもSNS上では散見される。現実世界で幅広く活躍している分、『グランツーリスモ7』のハイエースはさまざまな親しまれ方をしているようだ。
またハイエースは本作に実装されているほかの車両と同様に、チューニングやエンジンスワップなどのカスタマイズが可能。上記のXユーザーはハイエースになんと大排気量のV8エンジンを搭載したという。大胆にドリフトを決めるハイエースの姿が印象的だ。現実世界ではなかなか難しい、ゲームならでの改造を思う存分楽しむのもよいだろう。ちなみに本作には過去に、「救急車」も実装されている(関連記事)。
なお、ほかにも今回のアップデートでは、ワールドサーキットに「サンデーカップ」「日産 GT-Rカップ」「エボリューション・ミーティング」レースイベントが追加されたほか、次世代レーシングAIエージェント「グランツーリスモ・ソフィー(GTソフィー)」が新たなコースに対応するなど多数の追加要素が実装されている。詳細については公式サイトを確認されたい。
『グランツーリスモ7』はPS5/PS4向けに発売中。