『グランツーリスモ7』、発売3年半以上経つも月間アクティブユーザーは「200万人超え」。新規ユーザーも増加中の、シリーズ最大級“右肩上がりタイトル”

『グランツーリスモ7』プロデューサーの山内一典氏によれば、本作の月間アクティブユーザー数は200万人を超えており、新規ユーザーも増加しているのだという。

グランツーリスモ7』の世界王者を決める「グランツーリスモ ワールドシリーズ 2025 ワールドファイナル」が12月20日および12月21日に福岡で開催された。同大会中に行われたメディア向け会見において、シリーズプロデューサーの山内一典氏が明かしたところによると、『グランツーリスモ7』の月間アクティブユーザー数は現在200万人以上を維持しており、この数字は今も増加しているのだという。海外メディアGTPlanetが報じている。

『グランツーリスモ7』はSIE傘下のポリフォニー・デジタルが手掛けたPS4・PS5専用レーシングゲーム。本シリーズは、写実的な美しいグラフィックによるカーレースにくわえて、収録されている車種の膨大さや、極めて精密なカスタマイズ要素などが高く評価されている、老舗のドライビングシミュレーターだ。本作は25年に渡るシリーズの集大成として、2022年3月4日に発売され、550車種以上の車、121以上のコースを収録している。

山内氏によると、『グランツーリスモ7』のアクティブユーザーは現在も200万人を超えており、さらに新規ユーザーも増加中なのだという。この状況は『グランツーリスモ』シリーズ作品のどれよりも優れたユーザーベースとなっているそうだ。ほとんどのゲームソフトは発売後、時間の経過とともにユーザー数は減少していくものだが、本作はそうした一般的な流れとは異なる動きを示している。この点について山内氏は、ポリフォニー・デジタルだけでなくプレイステーション(SIE)も経験のしたことない出来事だと驚きをもって伝えている。

本作のユーザーの持続性の高さについて山内氏は、スタジオとファンコミュニティの関係性の進化、そして『グランツーリスモSPORT』から取り入れたアップデートによるタイトルの長期サポートが理由にあるとの見解を示した。

『グランツーリスモ7』については12月4日に、無料の大型アップデートとなる「Spec III」にくわえ、有料DLC「パワーパック」が配信された。「Spec III」では「フェラーリ 296 GT3 ’23」といった8台の車種を新規収録し、二つの新規コースも追加。有料DLC「パワーパック」ではまったく新しいゲームモードが追加され、24時間耐久レースといったさまざまなモータースポーツチャレンジに挑むことができる。

こういった持続的かつ精力的なアップデートがユーザー数の増加に繋がっているのだろう。山内氏によると、ユニークなレースフォーマットやカスタマイズを取り込んだ「パワーパック」の成功によって、チームはこれまで踏み出せなかった新しいチャレンジにも取り組めるようになったという。これからのアップデートにも期待が持てそうだ。

いまも月間200万人のアクティブユーザー数を誇る『グランツーリスモ7』だが、発売直後はMetacriticのユーザースコアが1.8(10点満点)となるなど、決して順調なスタートダッシュとはいえなかった(関連記事)。リリース当初に殺到したユーザーからの指摘や不満などについて、当時の山内氏は「コミュニティーの声に耳を傾け、皆さんと一緒に最高のレース体験を作っていきたいと考えています」と説明していた(関連記事)。この山内氏のコメントから3年半が経過したが、先述の通り本作は、度重なるアップデートなどで不具合などが修正されていったほか、新車種や新コースが続々と追加されてきた。そうした施策の甲斐もあり、本作は現在も多くのアクティブユーザーに支えられている。宣言どおり、ユーザーの信頼を勝ち取ったようだ。

『グランツーリスモ7』は、PS4/PS5向けに販売中だ。

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Kousetsu Taguchi
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