PS5『ゴースト・オブ・ヨウテイ』でやけに強いボスに遭遇し、「難易度下げ」を強いられたと悲鳴続出。序盤でも挑めちゃう“裏ボス級”の洗礼
サブクエストを通して登場するあるボスが話題となっている。

『ゴースト・オブ・ヨウテイ(Ghost of Yōtei)』(以下、ヨウテイ)にて、サブクエストを通して登場するあるボスが話題となっている。進め方によってはゲーム序盤から挑戦することも可能ながら、クリア後までやりこんだとしても苦戦するほどの強力さに悲鳴が上がっているようだ。なお本稿は「勝負の木」のイベントに関する情報を含むためネタバレには留意されたい。
本作は、『ゴースト・オブ・ツシマ』(以下、ツシマ)の流れを汲むオープンワールドアクションゲームだ。『ツシマ』では13世紀後半の対馬が舞台になっていたのに対し、『ヨウテイ』の舞台は1603年、蝦夷地と呼ばれていたころの北海道だ。蝦夷富士とも称される羊蹄山を抱く地での冒険が繰り広げられる。

本作の物語では、「羊蹄六人衆」に家族を殺された主人公の篤が仇を討つため、故郷の蝦夷地に戻る。プロローグではチュートリアルも兼ねて仇の一人「蛇」との戦闘が繰り広げられ、さっそく一人目の六人衆を撃破。その後も蝦夷地を冒険しつつ、残りの「羊蹄六人衆」への復讐に赴く。
本作のゲームプレイは、広大な蝦夷地のオープンフィールドをプレイヤーが自由な順番で探索できる設計となっており、時には身の丈に合わない相手に遭遇する場面も。発売直後には、ゲーム序盤でも遭遇する野生動物の「クマ」が強力すぎるとして話題となっていた(関連記事)。

そんな本作では、驚くほど強力な敵が他にも注目を集めている。そのうちの一人が「武蔵(たけぞう)」だ。モチーフとなっているのはその名の漢字からわかる通り、江戸時代にその名を轟かせた伝説の剣豪「宮本武蔵」だろう。武蔵は連続した2つのサブクエストを通して戦うことができるができる敵キャラクターで、出会うためにはまずマップに点在する5か所の「勝負の木」にて、武蔵の弟子との死合いに勝たなくてはならない。それぞれある程度蝦夷地の中央付近に集まっており、一人を倒せば残りの弟子の場所も明らかになる仕組み。序盤に探索を進めようとしてばったり弟子の一人に出会い、流れに身を任せて武蔵への道を歩み始めたユーザーも少なくないようだ。
無事5人全員を撃破することができたら、マップ南に位置する羊蹄平の沿岸の勝負の木にて、武蔵と戦闘することが可能。撃破すれば特殊な奥義を習得し、メインストーリー「二刀の教え」をクリアしていれば2戦目に突入する。

そしてここまでの戦いに勝つことができれば、続くサブクエスト「天下無双の武蔵と五輪の技」が発生。羊蹄神社から羊蹄山の山頂を目指し、岩壁を飛び移りながら登山をすることになる。無事山頂に到達することができたら、その後は5人の弟子から手に入れた「武蔵の護符」を装備して焚火で休憩。すると武蔵との最終戦が始まる。勝利することができれば特殊なアイテムが手に入りクエスト達成だ。
ただし、最終戦で現れる武蔵はステータスが非常に高く、篤の体力や気力の強化が十分でない状態で挑んでしまうと一瞬で葬られてしまう。二刀を駆使した素早く高火力の攻撃を繰り出してくるため、タイミングよくガードすることで発動する受け流しがより重要となる。また戦闘は雪に覆われた山頂でおこなわれるため、冷気によって体力減少のデバフを受けながら戦わなくてはならない。対策した装備の用意も必須だろう。
5人の弟子との戦い、武蔵との2連戦、そして羊蹄山の完登と、かなりメインクエストから逸れて複雑かつ長い道のりを進む必要があるものの、寄り道好きなプレイヤーであれば序盤から到達することもあるかもしれない。Redditなどにおけるユーザー報告では、実際にゲーム開始から数時間で山頂の武蔵に挑戦することになったプレイヤーもいるようだが、桁違いの強さに蹂躙されたという声も聞かれる。
なお本作では難易度を好みに合わせていつでも変更できるため、SNS上では致し方なく一番低い難易度である「慈悲」に変更して武蔵に挑んだというプレイヤーも散見される。“序盤でも戦える強敵”のイメージを優に上回る強さだからか、油断して挑んだプレイヤーを難易度を下げるか諦めるかの苦渋の決断に追い込んでいることもうかがえる。一方で遠距離武器を活用するのも勝利への鍵とされており、中には銃を用いて倒したというユーザーもいるようだ。なんだか「武士の誉れ」がうずきそうな戦法だが、武蔵と戦う進行度によっては攻略の幅は広がるわけだろう。
とはいえ、武蔵との最終戦は終盤のユーザーからの苦戦報告も見られる。多くの戦闘を含む一連の長編クエストで登場することや、本作の舞台を象徴する羊蹄山のてっぺんでの戦いとなることから、本作で最も強力な敵として“裏ボス”的な扱いも定着し始めている様子だ。なお先述した通り、山頂の武蔵に挑むまでには長い道のりが待ち受けているわけだが、弟子のサイドクエストに運良く出会ったのを皮切りにして、あれよあれよという間に山頂の最終戦へと辿り着き敗北を喫してしまったユーザーもいるかもしれない。寄り道に勤しむあまり、篤の仇である羊蹄六人衆をまだ一人しか撃破していないというプレイヤーの報告も相次いでおり、進め方によっては武蔵ほどの強敵に序盤から挑めてしまうという本作の攻略の自由度も改めて伺える(関連記事)。今後もどのような難敵が報告されるのかにも注目したい。
『ゴースト・オブ・ヨウテイ(Ghost of Yōtei)』はPS5向けに販売中だ。