対戦格闘ゲーム『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』Ver2.0ではリスク・リターンの見直しで、ベリアルなどが調整。オンライントレーニング機能や「海産物STG」なども追加へ
Cygamesは2月25日、『Granblue Fantasy Versus: Rising(グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-、GBVSR)』の「Ver 2.00 パッチノート」を公開した。

Cygamesは2月25日、『Granblue Fantasy Versus: Rising(グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-、GBVSR)』の「Ver 2.00 パッチノート」を公開した。2月26日に配信予定のVer 2.00では、共通システムを含むキャラクターのバランス調整や、新プレイアブルキャラクター・サンダルフォンの追加、サメが主人公のSTGの追加など、多岐におよぶ内容が予定されている。
『GBVSR』は、Cygamesより配信中の『グランブルーファンタジー』の世界をベースとした、対戦格闘ゲームシリーズの最新作だ。本作では前作『グランブルーファンタジー ヴァーサス』同様、ワンボタンで必殺技を出せるといった遊びやすい仕組みや美麗な3Dグラフィックによって、『グラブル』のキャラクターたちの戦いが描かれている。プレイアブルキャラクターは、DLCの追加キャラクターを含めて30名以上登場している。
また本作では、新たにダッシュ攻撃やブレイブリーポイントといった要素が登場し、前作よりも試合展開が高速化。オンライン対戦では、離れた相手とも戦いやすいロールバックネットコードを採用し、PS/Steam間のクロスプレイにも対応しており、前作よりも快適に遊びやすく進化している。対戦以外にパーティーゲームモード「ぐらばとっ! 」や、オンラインロビー上の遊びが用意されている点も特徴だろう。

「Ver 2.00 パッチノート」によると、本バージョンのバランスの調整としては、リスク・リターンのバランス精査と見直しへ重点を置き、ゲームバランスを整えることを目的とした調整がおこなわれている。
まず共通システムでは、相手のブレイブカウンターをガードした際、ガードした側が有利になるよう変更された。ブレイブカウンターは、本作で追加されたBPを消費して発動する切り返しの手段だ。従来のブレイブカウンターは、発動を読んでガードしてもガードした側が不利になるため、ブレイブカウンターにブレイブカウンターを返すといったケースが存在していた。そうしたケースはBPを消費した攻防として望ましくないとして、読み合いに意味を持たせるためにも変更がおこなわれたそうだ。続いて、今回の調整では無敵や当て身、ガードポイントをもつアクションのうち、ガードや回避しても反撃しづらかった一部の技を対象に、対処できた場合に反撃しやすくなる調整がおこなわれた。反撃がしづらかった無敵技などに、大ダメージを叩き込みやすくなっているのだろう。

キャラクター調整では、共通調整の影響を考慮しつつ、一方的に強みが出しやすかったキャラや対処が難しい行動、リスクに対してリターンが大きかった技などが、対戦環境の改善のため弱体化。強みを出しにくかったキャラクターなどは、使い勝手の向上がおこなわれている。
具体的には、共通調整以外の調整がグラン、メーテラ、フェリ、ナルメア、ゾーイ、ユエル、アニラ、ヴェイン、ビカラなどにおこなわれている。中でもグランについては、レギンレイヴと奥義テンペストブレードが調整されて、テリトリーとする間合いが広がったという。ユエルについては、燕返し の当身判定が伸びて、反撃部分は相手が無敵状態でも当たるように変更。ビカラは、ドリーム・チョイスのアイテム強化や出現アイテム予告の追加といった調整がおこなわれている。

一方カタリナ、ゼタ、ベリアル、ジークフリート、グリームニル、ルシファー、2Bなどは弱体化を含む調整が実施された。ベリアルについては、アビリティと通常技のかみあわせが強く働きすぎていた面があり、有利な状況を作り出す点において想定より強力なプレッシャーを生み出していたとのこと。爆発力は高いまま、攻めが一方的になりすぎないように、一部アクションのガード時のノックバックや硬直差などが調整されている。カリオストロのUスペアボディなどについても共通調整の一環として調整されているそうだ。
またVer 2.00では、DLC7弾目となる新プレイアブルキャラクターとしてサンダルフォンが登場する。サンダルフォンは、扱いやすい技が揃ったスタンダードキャラクターだという。アビリティとしては、前方へ剣状の飛び道具を放つ「エクリプティカ」、無敵技「ランニングライツ」、突進技「ゾハル・ストライク」などスタンダードな技を所持している。
また特殊技「極彩羽」を使用すると、サンダルフォンが自身に炎/水/土/風の任意の属性を付与。被ダメージが上昇する代わりに、エクリプティカの特性が変化する。さらに風の場合には移動速度アップや空中ダッシュも使用可能となるといった強化も得られる。スタンダードでありながら、対戦相手や自身の好みにあわせて属性を付与して戦えるキャラクターになっているのだろう。サンダルフォンについては、キャラクターガイドが公開中だ。


そのほかVer 2.00では、バトル部分以外の調整も多数おこなわれる。バトル関連では、細かなボタン設定が追加。「←タメ→」のコマンドには、「↓↘→コマンドへの置き換え」機能や有効/無効の設定が追加され、入力方法のカスタマイズが可能となった。コンテンツとしては、オンラインロビー上で遊べるサメが主人公のSTG「SHARK TO GLORY」、新ゲームモード「連戦サバイバル」が追加。「ぐらばとっ! 」の調整やオンライントレーニング機能の追加、トレーニングへのコンボリミット表示機能の追加、グループ機能の追加、キャラクターレベル上限が2000への引き上げも実施されている。内容は多岐に及んでいるため、詳細については公式サイト上のパッチノートなどを確認してほしい。

『GBVSR』はPS4/PS5/PC(Steam)向けに通常価格税込6600円で配信中。Ver 2.0は、2月26日配信予定だ。