ポータル開け放題・対戦FPS『Splitgate 2』発表。“学生プロジェクト”から始まった大人気FPS、ついに新作登場へ

1047 Gamesは7月18日、『Splitgate 2』を発表し、2025年にリリースすると告知した。ポータルを駆使する対戦FPS『Splitgate』の続編だ。

1047 Gamesは7月18日、『Splitgate 2』を発表し、2025年にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|Sで、基本プレイ無料にて提供予定。

本作は、対戦FPS『Splitgate』の続編だ。アリーナスタイルの対人FPSと、一人称視点パズルゲーム『Portal』のようなシステムを組み合わせた仕組みが特徴となっていた。プレイヤーはステージの各所に、入口と出口がつながったポータルを開けることが可能。敵の背後をとったり、緊急離脱時の退路として使ったり、さまざまな方法で用いることができた。


前作『Splitgate』は基本プレイ無料作品として、2019年にSteamにてベータ版がリリース。そして2021年7月、PC・海外コンソール向けにクロスプレイ対応のオープンベータ版が配信開始された。これを機にプレイヤー数が一挙に増加し、全プラットフォーム合わせての同時接続数は6万5000人にまで急増。プレイヤーベースの増大にサーバー負荷も上昇し、一時はオンラインプレイを停止される状況まで発生していた。開発元は人口増大の問題については単純なサーバー増設だけでは対処できず、より複雑な対処が必要とされると判断。正式リリースを無期限延期としていた(関連記事)。

その後ベータ版として改善が続けられていたものの、2022年9月に1047 Gamesは『Splitgate』の開発終了を発表。サポートは継続されつつも、新展開は終了となった。前作は当初は学生プロジェクトとして小規模開発で発足したゲームであり、人気を獲得するにつれて作り直しやさまざまな対処が必要な状態だったことが原因となったようだ(関連記事)。一方で1047 Gamesはあわせて、ゲームエンジンをUnreal Engine 5とする新作を開発しているとも表明していた。


そうして今回、約2年の時を経て『Splitgate 2』の発表に至った。新作でも、ポータルを利用する特徴的なゲームプレイは健在となる模様。さらに、戦場を疾風のごとく駆け抜ける「アエロス」、戦略的に時間を操りカオスを生み出す「メリディアン」、圧倒的なパワーで銃をぶっ放しながら走り回る「サブラスク」の三つのファクションが存在するそうだ。いわゆるクラス選択のような仕組みが導入されるのだろう。

なお前作『Splitgate』については、現状ではサーバー停止やサポートが終了される予定はないそうだ。Discordにてユーザーの意見を聞きつつ、今後が決定されるとのこと。なお前作で所有していた装飾アイテムやゲーム内通貨Splitcoinは、『Splitgate 2』には引き継ぎできないそうだ。そのためすでに前作ではSplitcoinが新たに購入できないようになっている。ただ保有しているSplitcoinは引き続き前作『Splitgate』内で利用可能とのことだ。

人気を博した『Splitgate』の続編としてついに発表に至った『Splitgate 2』。公開されたシネマティックトレイラーでは新作のゲームプレイのイメージも確認可能で、期待が高まるところだろう。続報にも注目したい。

Splitgate 2』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2025年リリース予定。基本プレイ無料にて提供予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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