『フォートナイト』のメニュー画面に“カビ”が発生。困惑するユーザーに、Epic Gamesのボスが「カビじゃない」と正体を説明
『フォートナイト』において、ニュースフィードに「カビ」のようなものが発生したと報告するユーザーが出現した。その正体について、Epic GamesのCEOであるTim Sweeney氏が回答。どうやらUnreal Engineが関係していたようだ。海外メディアKotakuが報じている。なお本稿では、いわゆる集合体が苦手な方には不快に感じる可能性のある画像が添付されているため、留意されたい。
『フォートナイト』はUnreal Engineなどを手がけるEpic Gamesが開発・運営している、基本プレイ無料のTPSバトルロイヤルゲームだ。対応プラットフォームはPC(Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Android。 Xbox Cloud GamingやNVIDIA GeForce NOWを通じてiOS上でもプレイ可能だ。本作は2017年より先行アクセス版の配信を開始。6年経った現在でも幅広い年齢層から人気を博している。
本作は起動した際のメニュー画面にて、左上にニュースフィードが表示される。現在実施中のイベントなどが表示されるのだが、そこに“カビ”が発生したとの報告が寄せられた。XユーザーのM1das氏は11月3日、一枚の画像とともに「Why is there mold in my fortnite news feed bro(『フォートナイト』のニュースフィードにカビが生えてるのはなんでだ?)」と投稿。画像では確かに、本来ニュースなどが表示されるべき場所に、円形で薄い青緑色の模様が映し出されている。色合いとしてはミカンやパンなどに生じるカビのようだ。突如『フォートナイト』にカビが生えてしまったM1das氏の困惑がうかがえる。
この投稿は大きく話題を呼び、約400リポストと約1.4万いいねを記録。そうしてEpic GamesのCEO、Tim Sweeney氏の目に入ったのかもしれない。Sweeney氏は11月15日、M1das氏の投稿にリプライを送っている。
Sweeney氏によると、これはUnreal Engineのデフォルトテクスチャとのこと。もともと1995年にUnreal Engineを開発していた際にインポートしたテクスチャで、それが約30年経った今でも残されているのだという。今回の事象は、プログラマーがテクスチャの指定を忘れてしまったことによってデフォルトテクスチャである“カビ”が出現してしまったようだ。
ちなみにこの“カビ”の正体もSweeney氏から明かされている。これは洞窟真珠(ケイブパール)と呼ばれるもので、主に鍾乳洞で生み出される鍾乳石だ。砂粒やそのほか鍾乳石の破片といったさまざまなものを核として、周りに炭酸塩が徐々に付着してできるもので、その洞窟真珠のストック写真であったようだ。
『フォートナイト』に突如出現したこの“カビ”については、以前よりたびたび報告が寄せられており、「洞窟真珠である」という正体も、コミュニティ内で突き止められていた。とはいえ実際にUnreal Engineの開発者、それもEpic GamesのCEOであるTim Sweeney氏から直接ルーツが明かされた、興味深い事例といえるだろう。
『フォートナイト』は、PC(Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。Xbox Cloud GamingやNVIDIA GeForce NOWを通じてiOS上でもプレイできる。