『ファイナルファンタジーVII リバース』、米国でトップクラスに売れているとのアナリスト報告。Steam版の絶好調が売上をけん引

CircanaのMat Piscatella氏が、同社の調べに基づき『ファイナルファンタジーVII リバース』Steam版の売上の好調ぶりを伝えている。PC版発売に際しては、PS5/PC版を合計した同作の売上が米国の週間ゲーム売上ランキングでトップに上り詰めていたという。

市場調査会社Circana(旧NPD Group)のMat Piscatella氏が、同社の調べに基づき『ファイナルファンタジーVII リバース』Steam版の売上の好調ぶりを伝えている。PC版発売に際しては、同作が米国の週間ゲーム売上ランキングでトップに上り詰めていたという。

『ファイナルファンタジーVII リバース』(以下、FFVIIリバース)は、『ファイナルファンタジーVII』のリメイクシリーズ三部作の二作目だ。前作『ファイナルファンタジーVII リメイク』(以下、FFVIIリメイク)の舞台となったミッドガルを脱出したクラウドたちは、宿敵であるセフィロスの影を追って広大な世界を旅する。

『FFVIIリバース』はPS5向けに2024年2月に発売。移植開発を経て、PC(Steam/Epic Gamesストア)版が今年1月23日に発売を迎えた。ちなみに『FFVIIリメイク』PC版ではEpic Gamesストアで約半年の時限独占となっていたが、『FFVIIリバース』ではSteamとEpic Gamesストアの同時発売となった。

Final Fantasy VII: Rebirth had a fantastic Steam launch. Across physical & tracked digital, Final Fantasy VII: Rebirth was the best-selling game of the week ending Jan 25th in the US market ($ sales), while the FFVII Remake & Rebirth Twin Pack ranked 3rd. Source: Circana Retail Tracking Service

Mat Piscatella (@matpiscatella.bsky.social) 2025-02-03T17:47:13.102Z

今回、そんな『FFVIIリバース』のSteam版について、Circanaのエグゼクティブディレクターでゲーム業界担当アナリストを務めるMat Piscatella氏が、同社の集計データに基づいて素晴らしい初動売上を見せていると報告した。またダウンロード版・パッケージ版のいずれも含む米国のゲーム市場では、1月19日から1月25日までの1週間の売上ランキングにて本作が首位を獲得。『FFVIIリメイク』と『FFVIIリバース』のツインパックは3位を記録していたそうだ。PS5版とSteam版の売上比率などは示されていないものの、『FFVIIリバース』Steam版の発売がリメイクシリーズの売上をけん引したことがうかがえる。

なおSteamDBによると、『FFVIIリバース』Steam版は発売直後にすぐさま2万人以上のプレイヤーを集め、最大では約4万人を記録。Steam向けに発売されているすべての『ファイナルファンタジー』シリーズ作品と比較しても、『FFVIIリバース』の最大同時接続プレイヤー数は『ファイナルファンタジーXIV』に次ぎ2位となった。直近でも、同時接続プレイヤー数は連日約2万~3万人を維持している。

またValveが公開しているSteamでの週間売上上位ランキングを見ると、1月21日から1月28日の期間で『FFVIIリバース』はグローバルで6位、日本および米国では4位に位置している。具体的な売上本数は不明ながら、Mat氏が報告するように絶好調の初動売上となったのだろう。

ちなみに『FFVIIリバース』では『FFVIIリメイク』と違って、追加DLCの展開が予定されていない。ディレクターの浜口直樹氏によると、DLCを開発しないぶん、速度感を持って三部作目の開発とPC版対応をしていこうという方針があったそうだ(弊誌インタビュー記事)。PS5版の発売から1年足らずで比較的スピーディーにPC版が発売されたことも、盛り上がりに繋がった一因とみられる。

なお『FFVIIリバース』PC版ではライティングの調整やテクスチャ密度の向上によるグラフィックの強化も施されつつ、各種グラフィック設定で幅広いスペックでスムーズに遊べるようにカスタマイズも可能。Steam Deckの互換性プログラムでも発売前に「確認済み」の認証を受けている。ほか、ミニゲームごとのキーバインドなどPC版ならではのアクセシビリティも用意されており、幅広いPCゲーマーに向けた移植がおこなわれたことも売上を後押ししたのだろう。リメイクシリーズの最後を飾る第三作についても、PC向け展開は注目される。

『ファイナルファンタジーVII リバース』はPC(SteamEpic Gamesストア)およびPS5向けに販売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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