『FF14』公式に向けて“Lv.1の無”保護要望が集まる。無、消えないで
『ファイナルファンタジーXIV』の“Lv.1の無”を消さないでほしいという要望が集まっている。

スクウェア・エニックスは12月16日、『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FF14)のパッチ7.4「霧の中の理想郷」を配信した。新たなストーリークエストやレイドコンテンツが実装されたなか、クルザス西部高地にて本来出現しないモンスターが出現する不具合が発生。プレイヤー間で“Lv.1の無”と呼ばれて次第に人気を博し、クルザス西部高地は賑わいを見せてきた。
今回そんなLv.1の無について本作の英語版公式Xアカウントがちらりと言及。特に何か告知されたわけではないものの、Lv.1の無を修正せずに残してほしいといった“保護活動”が発生している。

クルザス西部高地は、クルザス中央高地からスノークローク大氷壁を抜けた先にある地域だ。雪と氷に埋もれた寥々たる荒野となっている。
そんなクルザス西部高地に突如出現したのが、通称Lv.1の無だ。アンテロープのような外見をしており、エネミーを示す赤と黄色のアイコンの横には「Lv.1」とだけ書かれている。つまり名前欄が空白であり、このことからプレイヤー間で「Lv.1の無」と呼ばれ始めることとなった(関連記事)。
Lv.1の無はモンスターなので、当然ながら攻撃をすれば倒すことが可能。とはいえクルザス西部高地の周辺モンスターよりずっとレベルが低くほぼ無害なモンスターであり、倒しても特にメリットもない。またターゲットとして選択できるので、さまざまなエモートの対象にもできる。雪深い荒野でたたずむ神秘的な存在は次第に人気を博し、クルザス西部高地はLv.1の無をひと目見ようとするプレイヤーで賑わいを見せることになった。
そんななかで、本作の英語版公式Xアカウントが突如「Lv 1 .」と投稿。これは英語圏におけるLv.1の無の通称であり、公式も無の人気ぶりを認識しているようだ。たちまちこの投稿にはLv.1の無愛好家たちからの反応が寄せられることに。Lv.1の無と戯れているスクリーンショットのほか、「Lv.1の無を消さないで」といった懇願も集まっている。出現してからわずか3日ながら、妙な愛着が湧いているユーザーも多いようだ。「無」が存在するというシュールさもさることながら、たたただ群れでたたずみ、何を考えているのか分からない愛らしさもユーザーの心を掴んでいるのだろう。ちなみにXboxの公式アカウントまで「我々はLv.1の無を守る」と表明している。
とはいえ7.4パッチノートにおいては確認されている不具合として、「クルザス西部高地において、本来出現しないモンスターが出現している不具合が確認されています」との記載もある。Lv.1の無の出現はあくまで不具合のようで、今後修正されるものとみられる。突如出現し、本人たちも何もわからぬまま消えていくような構図も、Lv.1の無を守りたくなる感情を掻き立てているのかもしれない。
ちなみに本作では過去に、「ラヴィリンソス」のメリオール実験農場のぶどうが角張ったローポリゴンの3Dモデルであるシュールさから“ローポリぶどう”として注目を集めていた。後にポリゴン数を増やした丸みのあるぶどうの3Dモデルに置き換わったが、ローポリぶどうについても公式グッズになったり、ユーザーコンテストにおけるデザインから庭具になったりと姿を残してきた(関連記事)。今回のLv.1の無はあくまで不具合ながら、公式にもネットミームとして認識されているようで、何らかの形で“無の存在”が残される可能性はゼロではないだろう。
『ファイナルファンタジーXIV』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中だ。
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