Steamで「DLCが3705個もある作品」が報告される。総額はたぶん数千万円分
Steamにて、驚きの数のDLCを備えた作品の存在が海外掲示板Redditにて共有され、話題となっている。

Steamにて、驚きの数のDLCを備えた作品の存在が海外掲示板Redditにて共有され、話題となっている。数が多すぎて総額を計算することができない上に、たとえ購入したとしてもどうやら全てを遊び尽くすことはできなそうだ。
Redditユーザーのsidius-king氏は1月20日、「And the winner for the MOST amount of DLC in a SINGLE GAME goes to…(最多DLC獲得ゲームに輝いたのは…)」とゲームアワードの受賞発表風のタイトルでスレッドを投稿。そこでは『Fantasy Grounds VTT』という作品が紹介されており、同作がもつDLCはその数なんと3705個となっている。参考までに、同スレッド内でライバルとして複数のユーザーから挙げられている『Train Simulator Classic』のDLCの数を確認すると、本稿執筆時点で782個。実際にはもっと多くのDLCがある作品も存在する可能性はあるが、少なくとも弊誌で確認する限りでも『Fantasy Grounds VTT』がSteam上で最多のDLCを擁する作品のようだ。
そんな『Fantasy Grounds VTT』は、厳密に言えばゲームではない。本作はテーブルトークRPG(TRPG)を遊ぶためのPC向けツール、いわゆるVTT(バーチャルテーブルトップ)だ。オンラインまたは対面のセッションにて、ゲームの進行をサポートしてくれる。ダイスロールやキャラクターシート、マップ管理などの基本機能を備え、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』『パスファインダーRPG』『クトゥルフの呼び声』といった複数のシステムに対応する。
本作にははじめから『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第5版などの基本システム等は同梱されているが、シナリオやルールセット、マップなどを購入することにより、プレイを拡張することが可能。そうした追加要素こそが、本作の膨大なDLCの正体というわけだ。なお売上上位のタブから探すと、『Fallout』の公式TRPG『Fallout: The Roleplaying Game』や、『サイバーパンク2077』の原作TRPGシリーズの最新版『サイバーパンクRED』などのルールブックも販売されていることがわかる。今月にも多数のDLCが新たに追加されており、ラインナップは今後も増え続けていくとみられる。

DLCの価格としては、数千円程度のものが中心だが、中には1万円を超えるものも存在。たとえば552ページに及ぶシナリオを含んだルールセット「City of Brass (5e)」は1万900円とかなり高価。ちなみにAmazon等で実際に販売されているこれのハードカバー版にも1万円近い価格が付けられている。TRPGのルールブックとしてはそれぞれ一般的な価格と言えそうだ。
なお、スレッドを立てたsidius-king氏は、DLCの総額を調べようとしてみたものの、多すぎてカートにすべて追加することができず断念したという。価格がそれぞれバラバラであるため単純計算はできないものの、各DLCの価格が24.99英ポンド(約5300円)だと仮定すると92,587.95英ポンド(約1970万円)となるようだ。ところで、あまたのDLCをもつ本作は、毎週実施されるセールの規模も大きい。たとえば今週始まったセールでは、39個のDLCが20%オフの対象となっている。

ところで、『Fantasy Grounds VTT』は米国のデベロッパーSmiteWorksが2004年から開発しているソフトウェアだ。Steamでは2014年から早期アクセス配信が開始され、2020年にゲームエンジンをUnityに移行して正式リリースを迎えている。ちなみに、2025年11月に無料化を迎えるまでは、作品をホストするために買い切りのライセンスか月額課金が必要であった。今ではゲームマスターおよびプレイヤーとして、誰でも無料で利用できるようになっている。日本語対応がされていないということもあり国内では知名度も低いソフトのようだが、気になったTRPGプレイヤーの方は一度ダウンロードしてみてはいかがだろうか。少なくともSteamにおいては、拡張性の面で右に出るソフトはないかもしれない。
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