「みんゴル」シリーズ最新作『みんなのGOLF WORLD』、賛否両論の苦しいスタート。UI・操作性の変化などに批判集まり、公式は“テコ入れ”表明

バンダイナムコエンターテインメントは9月4日、『みんなのGOLF WORLD』をリリース。本作には操作性の変化やバグなどが指摘されている状況があり、公式が対応していく旨を表明している。

バンダイナムコエンターテインメントは9月4日、『みんなのGOLF WORLD』をリリースした。本作に向けてはユーザーよりさまざまな課題などが指摘されており、本作公式はさっそくテコ入れする方針を表明した。

『みんなのGOLF WORLD』は、ゴルフゲーム『みんなのGOLF』シリーズの最新作だ。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch/PS5。もともとPlayStationプラットフォームを中心に展開されてきたシリーズながら、権利元であるソニー・インタラクティブエンタテインメントとのライセンス契約のもと、初めてマルチプラットフォームでリリースされた作品でもある。

本作ではシリーズ作品で採用されている、シンプルな3回押しショットシステムが引き続き登場。ショットの種類としては、スイングモーションを見つつショットする「本格ショット」などを選択することもできる。そのほか本作ではシリーズで初めて時間・天候の概念を導入。時間帯でステージの雰囲気が変化し、夜になればコースがライトアップされ、ボールが暗闇で光るようになる。

そしてゲームモードとしては1人専用モードとマルチプレイモードが存在。ソロモードでは通常のストロークプレイモードに加え、条件が異なるさまざまな大会に出場して優勝を目指すチャレンジモードも登場。マルチプレイでは、ローカル・オンライン共に最大4人でプレイ可能(クロスプレイ非対応)。さらにバラエティモードが新規追加され、通常のゴルフではまずありえないシチュエーションで、ハプニングまみれのプレイも楽しめる。

そんな本作だが、リリース後の評価は芳しくない。たとえばSteamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で70件ほどあるレビューのうち、好評率は63%で「賛否両論」のステータスとなっている。PS Storeでは、星5点満点中3.56と一定の評価を獲得しているものの、星数ごとの内訳では、星3以下の評価数も見られる。

PC版において低評価や不評を投じたユーザーからは、クラッシュの多さが指摘されている。またショットについては、たとえばNintendo Switch版では、最大30fpsというフレームレートの仕様もあってか、ショットゲージが合わせづらく、他プラットフォームと比較するとジャストインパクトが出しにくいという問題がある。さらにUI面の変更にも賛否があり、なかでも従来ショットでは、パワーの大小がゲージの太さに関連付けられている。そのためインパクトを決定するポイントでは、ゲージが細くて見づらいと指摘されている状況だ。そのほかラフやグリーン上なのにアンプレイアブル判定を下されたり、グリーン上でアプローチウェッジを使わされたりなど、各種バグも報告されている。

そうした状況の中、『みんなのGOLF WORLD』公式は9月4日にX上で声明を発表。ユーザーからさまざまな意見が寄せられており、よりよいゲーム体験のために意見を受け止めつつ、改善に努めるとした。各プラットフォームで確認されている現象に加え、操作性の向上もアップデートには盛り込まれるようだ。続報は公式Xアカウントで随時お知らせされるとのこと。多くの問題を抱えたスタートとなった『みんなのGOLF WORLD』ながら、今後のアップデートで評価を盛り返せるかは注目されるところだ。

みんなのGOLF WORLD』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS5向けに配信中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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