Paradox歴史ストラテジー『Europa Universalis IV』大型含むDLC4種類が無料化へ、10月17日より。“必須級”DLCを誰でも遊べるように


Paradox Interactive(以下、Paradox)は9月4日、歴史グランドストラテジー『Europa Universalis IV』における4つのDLCを10月17日に統合し、すべてのプラットフォームにて無料で提供すると発表した。

『Europa Universalis IV』は2013年に発売された、歴史グランドストラテジーゲーム。百年戦争中の1444年からナポレオン戦争後の1820年までの世界が舞台となる。プレイヤーはルネサンス以前の世界における国家から好きなものを選び、国家を統治。歴史上の事件を追体験しながら、指導者たちとその統治を競い、歴史に名を残す帝国を作りあげていくのだ。

本作はParadox Interactiveより発売されている『Europa Universalis』シリーズの現時点での最新作。発売から現在に至るまで度重なるアップデートやDLCのリリースが続けられている。Steamユーザーレビューも本稿執筆時点で約8万6000件中86%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得するなど好評を博しており、歴史ストラテジージャンルのファンから長く愛され続けているタイトルとなっている。

そんな本作において、現地時間10月17日より現在リリースされている本作のDLC「Rights of Man」、「Art of War」、「Digital Extreme Upgrade」、「Common Sense」の4つが統合され、すべてのプラットフォームにおいて今後無料で提供されることが発表された。前者の三つはこれまで本作のStarter Editionに含まれていたものであり、このラインナップに「Common Sense」が加わったかたちとなる。10月17日以前にゲーム本体を購入したプレイヤーにも、4つのDLCが統合されたのちに無料で配布されるようだ。


Paradox Interactiveは今回の“無料化”の理由について、「Rights of Man」、「Art of War」、「Digital Extreme Upgrade」、「Common Sense」の4つのDLCは、ベテラン『Europa Universalis IV』プレイヤーにとっても、あるいは新規プレイヤーにとっても必須級のDLCだと考えているためであるとしている。すべてのプレイヤーが等しく『Europa Universalis IV』を楽しめるよう、今回の無料化に踏み切ったという。

ちなみに同じくParadox Interactiveが手がける第二次世界大戦ストラテジー『Hearts of Iron IV』でも、今年3月に3つの大型DLCが無料化され本編に組み込まれていた(関連記事)。『Europa Universalis IV』も『Hearts of Iron IV』も長らくDLC展開でサポートが続けられているタイトルであり、今後のさらなる展開を見越してか、“必須級”のDLCが無料化され本体に統合されているかたちだ。

また、現地時間10月17日には『Europa Universalis IV』の「Ultimate Bundle」の値下げも予告されている。本バンドルは『Europa Universalis IV』においてリリースされているDLCをすべて1つにまとめたもの。価格は本稿執筆時点では税込2万984円(本体、DLCの購入なしの場合)で販売されている。値下げ額は不明であるものの、4つのDLCが無料化されることを踏まえた価格へ変更されるのだろう。

なお、本作の開発を手がけたスタジオParadox Tintoは現在、新作となる『Project Caesar』を開発中。同作は歴史グランドストラテジーゲームで、14世紀ごろを舞台としているという。発表された情報では、同作における神聖ローマ帝国の勢力図が“病的なほど細かすぎる”として歴史ストラテジーファンのあいだで話題となった(関連記事)。新作の続報を期待しながら待ちつつ、本作に興味を持っていたプレイヤーはこの機会にプレイしてみるのもよいかもしれない。

『Europa Universalis IV』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)で発売中。