現実の写真を“『エルデンリング』化”する職人あらわる。やり方も伝授

フロム・ソフトウェアのアクションRPG『エルデンリング』における情景の雰囲気を、実際の写真で再現したユーザーが現れた。高い再現度に多くの反響が寄せられており、写真編集ツールを利用した再現方法のチュートリアルも公開されている。

『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけ2022年2月に発売されたアクションRPGだ。『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作のゲームプレイを色濃く継承。舞台となる狭間の地が、広大なオープンワールドとなっている点も特徴だ。昨年には大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」もリリースされている。

『エルデンリング』

本作には、さまざまな印象的ロケーションが存在。また、地域によってがらりと全体的な雰囲気も変わる。そうした各ゲーム内地域の雰囲気を、写真を加工・調整することで再現した投稿が、Redditの本作コミュニティにて反響を集めている。

上述の投稿をしたのは、ユーザーのChris Kuprianczyk(/u/chrisk1521)氏。本業の傍ら写真の撮影・編集などに打ち込んだり、YouTubeチャンネルでの発信といった活動をしている人物だ。同氏は2月7日の投稿にて、複数枚の画像を投稿。『エルデンリング』ゲーム内の風景と、Chris氏が現実の写真を加工したものを並べている。

Chris氏による投稿より引用

画像では、黄金樹の光が降り注ぐリムグレイブに始まり、朱い腐敗の臭気が目に見えるようなケイリッド、色褪せてがさついた質感のファルムアズラなど、各ロケーションの雰囲気が再現。明るさやトーンカーブ、色調の補正などを駆使して、現実の写真の印象をがらりと変えている様子だ。また、各画像を見比べると、『エルデンリング』ゲーム内の各ロケーションが、いかに個性づけてデザインされているかも浮き彫りにされた印象だ。

Chris氏の投稿には多数の反響が寄せられており、その再現度を称賛する声のほか、「やり方を教えてほしい」と願うコメントも見られた。Chris氏はYouTubeにて本稿執筆時点で既に再現方法を解説する動画を公開している。写真編集ツールのLightroomを利用しており、リムグレイブ・ストームヴィル城・リエーニエの再現手法が公開済だ。手法がこまかく解説されており、ほかの写真編集ツールなどでも再現できるかもしれない。

なお、Chris氏は今後ほかの地域の雰囲気再現についても、解説動画を公開するとしている。また、前述のスレッドでは同氏が「別のゲームを再現するとしたらどれがよいか」と意見を募っている。『Bloodborne』のイズの聖杯ダンジョンや、『ダークソウル3』の冷たい谷のイルシールなど、光彩が印象的な場所が提案されている。今後のChris氏の投稿にも期待したい。

なお、『エルデンリング』関連作品としては、新作『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』が開発中。PC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに2025年内に発売予定だ。本作では「リムベルド」と呼ばれる地にて戦いが繰り広げられる。同地ではどのような印象的な風景が見られるだろうか。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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