『ドラゴンボール Sparking! ZERO』の“超強い敵”に悲鳴続出、公式は「難易度を下げるのも一手」とアドバイス。しかしプライドが許さない


バンダイナムコエンターテインメントは10月10日、『ドラゴンボール Sparking! ZERO』をPS5/Xbox Series X|S向けに発売した(Steam向けには10月11日発売予定)。本作では豪華版購入者向けの限定アーリーアクセスも実施されており、序盤の敵「大猿ベジータ」が非常に強いとして注目を集めていた。一方でそうした反応を受けてか、バンダイナムコエンターテインメントの英語向け公式Xアカウントは「難易度を下げる」ことをおすすめしている。

本作は、3D対戦アクションゲーム『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズの最新作だ。通常版はPS5/Xbox Series X|S向けに10月10日に、Steam向けに10月11日に発売予定。本作では漫画・アニメ「ドラゴンボール」シリーズお馴染みのキャラが、かめはめ波や舞空術といった技や、超サイヤ人への変身といった能力を活かして戦いを繰り広げる。ソロプレイのほか、オンラインでの2人プレイにも対応している。


本作には、『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズ史上最大規模とされるキャラクター数が登場。ゲームモードとしてはオンライン対戦のほか、ゲームオリジナルのさまざまなシチュエーションでの戦闘を楽しめる「カスタムバトル」や、バトル前後のカットシーンや会話などを自由に設定可能な「エディットモード」などが用意。またソロプレイ専用の「エピソードバトル」では、孫悟空やベジータなど8人のキャラを選び、選んだキャラの目線で原作に沿ったシチュエーションのバトルを楽しめる。

そして悟空のエピソードバトルにて戦うことになる「大猿ベジータ」がやたらと強いとして、アーリーアクセス時点から話題を呼んでいた。大猿とは、サイヤ人が満月を見ることで変身できる形態。一部のサイヤ人は、満月を模したパワーボールを作ることでも変身できるとされる。その名の通り巨大な猿のような姿に変身し、口から光線を放つといった芸当も可能。戦闘力は通常時の10倍になるという。

本作の大猿ベジータもそうした原作での戦いぶりを踏襲し、巨大な体躯を活かした猛攻や、口からの光線攻撃を連発する点が特徴となっている。また近づいて攻撃するとすかさず掴み攻撃を繰り出してくるなど、近距離・遠距離共に隙がない。火力や体力の高さなども相まって、原作においても脅威として描かれていた大猿ベジータの強さが再現されている格好だ。


かなり手強い大猿ベジータの存在に、ユーザーからは悲鳴が続出。そうした声を受けてかバンダイナムコエンターテインメントの英語向け公式Xアカウントはプレイヤーにアドバイスするようなポストを投稿している。投稿では「勝ちは勝ち、難易度を下げてリトライしましょう(A win is a win. Lower Difficulty and Retry)」としつつ、大猿ベジータの動画が添付。本作には難易度設定もあるため、あまりにも難しい場合は難易度を下げてみるのもいいかもしれないという提案だろう。

しかし、こうしたポストを受けて逆に「サイヤ人としてのプライドが許さない」と奮い立つような反応も寄せられている。ロールプレイ的にも、難易度を下げずに諦めず挑んでみると表明するユーザーもいるようだ。あるいは先述の公式投稿にも、アドバイスというより奮い立たせるような意図もあったのかもしれない。

本作のプロデューサーの古谷純氏によれば、本作ではeスポーツのような競技ゲーム的なバランスよりも、「ドラゴンボール」らしい体験を尊重しているという(弊誌インタビュー記事)。そのため強いキャラは圧倒的に強いバランスになっているそうで、エピソードバトルの敵にもそうした手強さが反映されているのだろう。大猿ベジータのほかにもユーザーから難所はさまざま挙げられており、本作の持ち味となっているようだ。

一方で大猿ベジータについては苦戦の末突破したと喜ぶ報告も寄せられている。大猿ベジータは先述のとおり光線を連発してくるうえ近づくと掴み攻撃を放ってくるため、冷静に光線を避けつつ、近づかずにかめはめ波などで背後から攻撃するのが有効なようだ。苦戦している場合は、難易度を下げる、あるいは粘り強く戦って攻略法を見出すといいかもしれない。

ドラゴンボール Sparking! ZERO』は、PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。Steam版は10月11日発売予定だ。