『SMITE』開発元が手がける『Divine Knockout』と『Realm Royale Reforged』、来年2月にサービス終了へ。“『SMITE 2』全力集中体制”の影響か
Hi-Rez Studiosは日本時間10月19日、3D対戦格闘ゲーム『Divine Knockout』と、バトルロイヤルゲーム『Realm Royale Reforged』のサービス終了について告知した。いずれのタイトルも、日本時間で2025年2月18日午前2時にサーバーが停止される見込み。サービス終了の背景には、開発元における人員再編といった方針の影響があると見られる。
『Divine Knockout』は、三人称視点の3D対戦格闘ゲーム。プレイヤーは神々(ゴッド)となり、敵プレイヤーたちと対峙。3対3のチーム戦にて、敵プレイヤーをフィールドから「ぶっ飛ばす」システムが特徴だ。同作は2022年12月にPC(Steam/Epic Gamesストア)、およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けにも展開。有料タイトルだったものの、昨年6月に基本プレイ無料化し、今年8月には課金要素が突如として軒並み無料化されていた。
また『Realm Royale Reforged』は、基本プレイ無料のバトルロイヤルゲーム。PC(Steam)/Nintendo Switch向けに展開されている。本作は2019年リリースの『Realm Royale』をベースとし、さまざまな改善を施し2022年8月に再リリースされた作品。『Realm Royale』はSteamユーザーレビューにて長らく「賛否両論」ステータスで推移するなど、芳しくない様子だった。『Realm Royale Reforged』は、その再起を狙った作品となっていたわけだ。
また、本作についても今年8月に、課金要素がほぼ無料(1 Crown)となる措置が取られていた。両作品とも、そうした課金要素に関する変更やアップデートの少なさもあり、作品の今後について危ぶむ声も見られる状況だった。
そうした中、『Divine Knockout』『Realm Royale Reforged』両作品のサービス終了が正式にアナウンスされた。いずれの作品も、日本時間で2025年2月18日午前2時にサーバーが停止され、各ストアからも取り下げられる予定だ。
こうした決断がなされた理由のひとつとして、両作のパブリッシングを手がけ、担当開発スタジオも傘下におさめるHi-Rez Studiosの方針変更がありそうだ。同社社長のStewart Chisam氏は今年10月1日、Hi-Rez Studiosの近況について報告。組織再編にあたり、同社や傘下スタジオの従業員をレイオフする方針を告知。そして、現在有料クローズドアルファテストを実施中の『SMITE 2』に組織として全力を注ぐ姿勢を伝えていた。
今回『Divine Knockout』『Realm Royale Reforged』のサービス終了に踏み切った背景には、そうした社全体の方針もあったことだろう。なお、Hi-Rez Studiosが現在サービス中の作品としては、『SMITE 1』『Paladins』『Rogue Company』がある。『SMITE 1』『Paladins』については、前述のChisam氏の声明にて「小さなチームで軽いアップデートを続けていく」と告知されている。『Rogue Company』については言及がなく、今後の行方が気にかかるところだ。