『サイバーパンク2077』続編、“サイバーパンク2”としてプリプロダクションに突入。チームは100人規模に
CD PROJEKT Groupは5月28日、業績発表のなかで『サイバーパンク2077』の続編がプリプロダクション段階にあり、“Cyberpunk 2”というプロジェクト名となったことを明かした。

CD PROJEKT Groupは5月28日、2025年第1四半期の業績発表をおこなった。このなかでは『サイバーパンク2077』の続編がプリプロダクション段階にあり、“Cyberpunk 2”というプロジェクト名となったことが明らかになった。
『サイバーパンク2077』はCD PROJEKT REDが手がけ2020年12月に発売されたオープンワールドRPG。1988年に発売されたテーブルトークRPG『Cyberpunk 2.0.2.0.』を原作とする本作では、2077年の巨大都市「ナイトシティ」を舞台に、プレイヤーは数々の“選択”によって自らの運命を変えていく。来月6月5日にはNintendo Switch 2本体の発売にあわせて、本編とDLCを同梱する『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』のNintendo Switch 2版が発売予定。
本作については続編が「Project Orion」として開発されることが明かされてきた。前作のディレクターを務めたGabe Amatangelo氏や、本編のリードクエストデザイナーおよびDLCのクエストディレクターを担当したPaweł Sasko氏などを中心に、米国・ボストンに新たな拠点が設立。スタッフの募集がおこなわれてきた。2024年10月末時点では64名であったチームは、2025年2月末で84名に拡大していた。
そして今回の業績発表では、本作がプリプロダクション段階に入ったことが明かされている。チームは96名となっており、順調に開発人員も確保されているようだ。そして前回の業績発表ではOrionと呼ばれていたプロジェクト名は“Cyberpunk 2”に変更。プリプロダクション段階に移行したことで、改めて『サイバーパンク2077』の続編と分かりやすいプロジェクト名が採用されたのだろう。

ちなみにGabe氏は過去にメディアのインタビューでProject Orionのことを“Cyberpunk 2”と呼称しており、チーム内では使われてきた名称なのかもしれない(関連記事)。とはいえ正式なタイトルではなく、あくまで現時点でのプロジェクト名とみられる。
なおCD PROJEKT Groupの共同CEOであるMichał Nowakowski氏によると、CDPRの作品ではプリプロダクション段階からリリースまで平均して4~5年をかけてきたとのことで、本作も概ねそのようになる予想を伝えている。ただプロジェクトによって取り組みは異なり、開発期間を変動させるさまざまな要因が存在するため具体的なリリース時期は明言できないそうだ。
米国に新たな拠点を設立したうえでプロジェクトが進められてきた“Cyberpunk 2”。正式発表や発売はまだ先になると思われるものの、チームは約100人まで拡大を遂げており、本格的に進行しているのだろう。
なおCDPRでは現在『ウィッチャーIV』が開発中。こちらも開発規模が徐々に拡大しており、2024年10月末に400人であったチームは、今回の発表で422人に増加していることが明かされた。本作は2027年以降の発売を目指して開発中。続報も注目される。