『Call of Duty: Black Ops 6』は久々に“ライオットシールドがない『CoD』”になりそう。でも「人の盾」はある
Activisionは、『Call of Duty: Black Ops 6』(以下、CoD: BO6)におけるローンチ時の武器一覧を公開した。このなかにライオットシールドなどの盾系武装がないことが、注目を集めている。
本作は、FPS『Call of Duty』(以下、CoD)シリーズ内の「Black Ops」シリーズの最新作だ。Activision傘下のTreyarch Studioが中心となって開発されている。本作の舞台となるのは、冷戦が終結し、超大国としての米国が台頭する1990年代初期の世界。世界政治の転換と激動の時代にあたり、キャンペーンモードでは多種多様な環境における、イチかバチかの強襲や、隠密行動が求められるスパイ活動など、刻一刻と変化するダイナミックなゲームプレイが楽しめるという。
今週10月25日の発売が迫る中、今回本作のローンチ時に収録される武器一覧が公開された。8月末から9月にかけておこなわれたオープンベータテストにて使用可能だった武器に加えて、多数の武器が披露されている。このなかに「ライオットシールド」に相当する武装がないことがコミュニティで注目を集めているようだ。
ライオットシールドなどの盾系武装は、『Call of Duty: Modern Warfare II(2009)』よりシリーズ作品に登場してきた。アサルトライフルなどと同じメイン武器の扱いであり、基本的には銃器はハンドガンなどとしか併用できない。ただ、ライオットシールドは装備すると前方からの銃撃などを防ぐことができ、立ち状態では足が出るもののしゃがめば体全体をほぼ隠すことが可能。これを活かして敵に近づいて近接攻撃を狙ったり、隙を見て投げナイフなどでのキルを狙ったりする戦法をとれる。
またPERK「オーバーキル」などと組み合わせることで、ライオットシールドとメイン武器をあわせて装備可能。シールドは非装備時には背負うかたちとなり基本的に背中への銃撃を防ぐことができるため、背中を守りつつメイン武器で戦う戦法も強力であった。盾系の武装が登場するかどうかはシリーズ作品によってまちまちながら、2021年発売の『CoD: Vanguard』以降の直近のシリーズ3作品ではすべて登場してきた。
『CoD: BO6』は、少なくともリリース時点では、久しぶりに盾系武装が登場しない『CoD』シリーズ作品となるようだ。ちなみに『CoD: BO』シリーズでの盾系武装は、『CoD: BO2』にて地面に設置も可能なアサルトシールドとして登場。ただ、その後は『CoD: BO4』にてAJAXのスペシャリスト装備「バリスティックシールド」として登場したのみであり、ほかの『CoD』シリーズ作品のようにメイン武器としての盾は見られなかった。メイン武器以外の武装として盾系の装備が用意される可能性や、発売後のアップデートで追加される可能性もゼロではないものの、少なくとも発売時点の『CoD: BO6』ではメイン武器として盾系武装は登場しないようだ。
盾系武装は作品によって性能や対策などが一部異なるものの、基本的に1対1の戦闘となった場合に対処が難しい傾向もある。また先述した盾を“背負う”運用も含めて、スピーディなゲームプレイが特徴の『CoD』シリーズにおいて、撃ち合いとは異なる慎重な対処を求められることもあり、たびたびユーザー間で賛否も巻き起こる武装となっていた。今回『CoD: BO6』にて、盾系武装がリリース時点で登場しないことが示唆されたことで、一部ユーザー間では喜びの声も寄せられている。
ちなみに『CoD: BO6』では敵を拘束して「人の盾」にできるシステムが登場。盾にした敵プレイヤーと一時的にボイスチャットができるという特徴的なシステムもあり、注目を集めている(関連記事)。盾系武装と使い勝手は大きく異なると思われるものの、これまで盾系武装を愛用していたプレイヤーは積極的に敵の拘束を狙ってみるのもいいだろう。
『Call of Duty: Black Ops 6』は、PC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに10月25日発売予定だ。Xbox Game Pass(PC/コンソール/クラウド)向けにも提供される。