『Call of Duty』公式、「約1年間で4500万の悪質メッセージをブロックした」と報告。『CoD: Black Ops 6』でも発売日からがんばる
Activisionの『Call of Duty』(以下、CoD)運営チームは現地時間10月10日、同シリーズのマルチプレイにおけるマッチ妨害や有害(Toxic)行為防止についてのレポートを公開した。同レポートによれば、大量の有害なメッセージなどが開発・運営チームの取り組みにより阻止されたという。
『Call of Duty』はFPSゲームシリーズ。今年10月25日にはTreyarch Studioが中心となって開発中の『CoD: Black Ops 6』がPC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けにリリース予定で、Xbox Game Pass向けにも提供される。
同シリーズのマルチプレイに向けては、2023年11月10日にリリースされた『CoD: MW III』より、ボイス・テキストチャットにおけるヘイトスピーチ、差別用語、ハラスメントなどの悪質な言動を抑止する新たなシステムが導入されていた。AIなども活用し、音声チャットによる加害も検知する仕組みだ(関連記事)。
そして今回、このシステムと取り組みによって現在までどれほどの結果を出したか、『CoD』運営チームより報告されている。同システムは『CoD: Black Ops 6』のマルチプレイにも初日より導入予定で、その性能を示す意図だろう。
具体的な数値としては、2023年11月から現在まで『CoD』のマルチプレイにおいて、規約違反の悪質テキストメッセージが4500万件以上ブロックされたという。これはほぼリアルタイムにテキストを分析するシステムと試合妨害行為対策チームによる成果で、こうしたモデレーションは英語・日本語を含む20言語に対応しているとのこと。
また、ボイスチャット向けモデレーションシステム(日本語は非対応)についても成果をあげているとのこと。システム導入以来、『CoD: MW III』および『CoD: Warzone』においてボイスチャットでの加害を繰り返すユーザーは67%減少したそうだ。また、そうした悪質なボイスチャットに遭遇する確率も2023年11月から43%減少したとのこと。本機能は前述の通り日本語非対応ながら、英語・スペイン語・ポルトガル語に追加してフランス語・ドイツ語にも対応。対応言語を広げていく方針のようで、将来の日本語への対応も期待されるところだ。
対策チームはこうしたシステムについての改善を今後も進めていくとしている。システム自体への調整のほか、利用規約の改定や処罰方法の改善など、さまざまなアプローチで取り組んでいくそうだ。
『Call of Duty: Black Ops 6』においては、8月には「ほかのプレイヤーを拘束して盾にできるシステム」がお披露目され、さらに拘束したプレイヤー/されたプレイヤー間でのボイスチャットが可能なことが明らかに。大きな反響を呼ぶとともに、「有害な言動を誘発しそう」との懸念も寄せられていた(関連記事)。今後もボイス/テキストチャットを通じた加害を防ぐ取り組みの成果に期待したい。
『Call of Duty: Black Ops 6』は、PC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに10月25日発売予定だ。