過酷登山サバイバル『Cairn』デモ版だけで50万ダウンロードを突破。大ヒット中の『PEAK』と共に“登山ゲーム熱”を高めあう
The Game Bakersは6月27日、登山サバイバルゲーム『Cairn』のデモ版のダウンロード数が50万回を突破したことを発表した。

デベロッパーのThe Game Bakersは6月27日、登山サバイバルゲーム『Cairn』のデモ版のダウンロード数が50万回を突破したことを発表した。この発表の前日、同じく登山を題材とするゲーム『PEAK』をAggro Crabと共同で手がけるデベロッパーLandfallとのやり取りがあったことが注目されている。
『Cairn』は、リアルで没入感のある登山サバイバルゲームである。プレイヤーはプロの登山家アーヴァとして、前人未到の山「マウント・カミ」に挑むことになる。ほとんど直角にも見える切り立った崖でさえ、どこでも登ることが可能だが、バランスを崩すとすぐに滑落してしまう。また、バックパックに詰め込める物資にも限りがある。比較的安全な登山ルートの計画や、実際のアタック、栄養補給や怪我への対処など、戦略的かつシビアな登山を味わえる作品だ。

本作は昨年12月にデモ版が配信開始。今年11月5日にリリースが予定されるなか、デモ版のダウンロード数が50万回を突破したことが発表された。デモ版の段階で、大きな盛り上がりを見せていることがうかがえる。なおデモ版のSteamユーザーレビュー数は本稿執筆時点で約6000件で、そのうち99%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。デモ版ながらRTAの大会やフォトモードコンテスト、構築したルートを競うルートコンテストなどが公式に催されるほどの盛り上がりぶりで(関連記事)、順調にダウンロード数を伸ばしてきたのだろう。ちなみに6月5日にPS5向け情報番組「State of Play」が放送された際にも、Steamストアのデモ版の同時接続プレイヤー数が増加していた痕跡を見て取ることができる(SteamDB)。
なお大台達成の前日に、The Game BakersはSNSにある動画を投稿していた。バックパックのインベントリを開くだけの短い動画には、『PEAK』に登場する「Bing Bong」というぬいぐるみが登場している。『PEAK』といえば6月17日に発売され、すでに200万本以上を売り上げている話題作(関連記事)。同じく登山をテーマとする作品として、ブームにちなんだ投稿というわけだ。「ちょっと@LandfallGames、誰がうちのバックパックにこれ入れたの??(Um @LandfallGames who put this in our backpack??)」というメンション付きのポストに対し、Landfallもすかさず反応。『PEAK』になぞらえてか、「『Cairn』って最高かも(Cairn might be peak)」とのコメントを添えた引用ポストをしていた。
『Cairn』のデモ版が話題を博したのち、『PEAK』が大ヒットを上げており、登山ジャンルのゲームが熱を帯びている状況だ。それぞれがジャンルの話題性を高めている状況もあるのかもしれない。先述したような公式同士のやり取りも見られ、『PEAK』の今後のアップデート展開や『Cairn』の発売に向けて、両作のゲーム内でのコラボなどがおこなわれるかどうかも注目される。

ちなみに同じ登山を題材としたゲームながら、両作のゲームプレイは大きく異なる。『Cairn』は一人で、過酷な環境で自分と向き合うようなシリアスな作品。一方の『PEAK』もソロプレイで過酷な登山もできるものの、ポップなアートスタイルで繰り広げられる協力型のドタバタ劇といった作風である。両作を遊び比べてみるのも面白いかもしれない。