“台パン”猫放置ゲーム『Bongo Cat』Steamで無料デモ版公開。デスクトップに顔を出す猫が、キー入力とクリックにあわせひたすら自己主張

インディーゲームスタジオIrox Gamesは2月3日、『Bongo Cat』の無料デモ版を公開した。デスクトップ上で小さな猫がクリックやキー入力などにあわせて“台パン”するゲームだ。

ミュンヘンのインディーゲームスタジオIrox Gamesは2月3日、放置ゲーム『Bongo Cat』の無料デモ版を公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『Bongo Cat』は、海外発の同名のネットミームを題材にしたとみられる放置ゲームである。日本時間2月4日より開催中の「Steam放置ゲームフェス」に合わせて無料デモ版が公開された。本作では、ゲームを起動すると、デスクトップに小さな白い猫が現れる。ぽよぽよと弾むように動いており、非常にかわいらしい。クリックやキー入力などの操作を行うと猫が両手をぺしぺしと動かし、そのたびにカウンターの数字が1ずつ増えていく。ボンゴを叩くような動きがとても愛らしい。


このカウンターの数字は『Bongo Cat』内で通貨としての役割を持っている。無料デモ版では25分に1度のペースで出現する宝箱を1000カウント支払って開けることが可能だ。宝箱からはランダムでアイテムが出現し、入手したアイテムはインベントリで選択すると猫に装着できる。ちなみに筆者は最初の宝箱からハロウィンのかぼちゃのような被り物を獲得した。季節外れではあるが、すばらしくキュートだ。

無料デモ版で入手したアイテムはトレードや売却ができないと説明されている。裏を返せば完全版ではアイテムのトレードや売却が実装される見込みのようだ。その際にもカウンターの数字を利用するものと推測できる。

宝箱は25分に1度しか出現しないため猫につきっきりになる必要はない。何か別のことをしてカウントを稼いでおき、25分経ったら宝箱を開ければ良い。つまり『Bongo Cat』は作業を一定時間で区切って小休止するポモドーロタイマーのようにも使えるだろう。また、クリックやキー入力で最低1000カウント稼ぐまでは宝箱が開けられないため、普段より作業も捗る……かもしれない。

そのような実用性からか、ただ単に猫がかわいいためか、『Bongo Cat』はSteam放置ゲームフェスに名を連ねる体験版の中でトップの人気を獲得している。リリース後のピーク時同時接続プレイヤー数は3500を超え(SteamDB)、記事執筆時点で123件のレビューのうち95%が好評だ。

完全版のリリース時には無料デモ版を入手したプレイヤー限定のアイテムも配布されるようだ。無料デモ版でもかわいらしい猫が、完全版でどのようなかわいらしさを見せてくれるのか注目したい。

『Bongo Cat』はPC(Steam)向けに無料デモ版が配信中。完全版の配信日は未定。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

記事本文: 24