『バトルフィールド』新作は「現代戦」になる。スペシャリスト制も廃止され、シリーズ人気作への“回帰”を図る作品に


Electronic Artsは9月17日、『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズ最新作のコンセプトアートを公開。あわせて同作の舞台設定が「現代」になることも明らかになった。

『Battlefield』シリーズは、EA Digital Illusions CE(DICE)などが開発を手がけるFPSだ。2002年に1作目となる『Battlefield 1942』がリリースされて以降数々の作品群が展開されており、2021年には近未来を舞台とする『Battlefield 2042』がリリースされた。

シリーズ最新作の開発についてはDICEおよびRipple Effectのほか、シングルプレイキャンペーンは現在Criterion Gamesが担当。さらにリメイク版『Dead Space』を手がけたMotive Studioも開発に携わっている。


今回、そんなシリーズ最新作のコンセプトアートが公開。戦火が広がる街のイメージが披露されている。さらに米IGNは同作の舞台が現代となることを明らかにしている。直近のシリーズ作品といえば、先述の『Battlefield 2042』が近未来、『Battlefield V』が第二次世界大戦、『Battlefield 1』が第一次世界大戦となっていた。現代戦が展開されていた『Battlefield 3』『Battlefield 4』はそれより前の作品となっており、久しぶりの現代戦の『Battlefield』となりそうだ。

またIGNは、EA Studiosのグループ・ゼネラルマネージャーを務めるVince Zampella氏のコメントを紹介している。同氏はシリーズのピークが『Battlefield 3』および『Battlefield 4』であり、いずれも現代戦であったと言及。そのため最新作ではシリーズの核心に上手く戻る必要性があると考えているそうだ。

そのためか、Vince氏によると新作では『Battlefield 2042』における「スペシャリスト」システムが撤廃されるほか、マップデザインも以前のシリーズに近くなるように意識されているとのこと。なお同氏はリリース当初品質面で多くの批判が寄せられた『Battlefield 2042』について、多くの時間を費やしてリリース当初の躓きから持ち直したと見ているそうで“失敗作”ではなかったと強調。とはいえ新作では「リリース時点で良いゲームにしたい(We want it to be good out of the gate)」とも表明されている。

DICEを筆頭に4つのスタジオが共同で手がける『Battlefield』シリーズ最新作。過去には同作が、シリーズ史上最大の開発規模のライブサービス型作品となることもアピールされていた(関連記事)。直近では『Battlefield V』『Battlefield 2042』とユーザー評価などで苦戦も見せていた本シリーズながら、最新作では人気を博した『Battlefield 3』および『Battlefield 4』と同じく現代戦を舞台とし、シリーズの核心への“回帰”を掲げる作品となるようだ。続報にも注目したい。