『Balatro』開発者、「タイトルの読み方わからない問題」についに回答。正しくは「Balatro」
ローグライクデッキ構築ポーカーゲーム『Balatro』の開発者であるLocalThunk氏は11月20日、長らくファンの間でも意見が分かれていた、同作のタイトルの“正確な発音”をXアカウント上で明かした。いわく、『Balatro』は「Balatro」と発音するのだという。
『Balatro』はトランプのポーカーを題材にしたデッキ構築型ローグライクゲームだ。開発はLocalThunk氏が手がけている。本作ではデッキからカードを8枚引き、そこから最大5枚選択してポーカーの役を作る。役やカードの種類によってスコアを得られ、規定ラウンド数以内でステージクリアに必要なスコアを稼ぐこととなる。本作は高い評価を獲得しており、日本時間12月13日に開催されるゲームの祭典The Game Awards 2024に向けては、Game of the Year(以下、GOTY)を含む複数の部門にノミネート。開発者自身は困惑しつつも、業界人からも応援の声が上がる一幕もあった(関連記事)。
そんな『Balatro』であるが、リリース当時からその“正しい発音”について度々話題に上る事があった。ちなみに「Balatro」という単語は、ラテン語で道化師を指す言葉。英語圏ユーザーにとって聞き馴染みのない単語というのもあり、その読み方にも個人差があるようだ。たとえば冒頭の“Ba”の部分を強調し「バラトー」と読むユーザーや、あるいは“la”の部分を強調して「ブラートロ」や「ブーラートロ」といった読み方をするユーザーもみられる。ローマ字読みをすれば「バラトロ」となるだろう。日本国内では、「Indie World」におけるナレーションで発音されたこともあり「バラトロ」と呼ぶユーザーも多いかもしれない。
なおラテン語の「Balatro」の発音については、英語版Wikipediaによると国際発音記号では「ˈ b ɑː l ɑː t r oʊ」、英語の発音に書き下すと「BAH -lah-troh」であるとされている。冒頭の“Ba”の部分を強調するかたちで、カタカナ表記では「バラトー」、あるいは「バラトロ」がその発音に近いかもしれない。
そんな『Balatro』の発音について、開発者のLocalThunk氏は11月20日、公式Xアカウント上で新顔(new faces)たちに向けた“リマインダー”として、その正しい発音を明かした。The Game Awards 2024のGOTY選出を受けて注目が集まっていることを受けた告知だろう。同氏いわく、『Balatro』は“balatro”と発音するという。また続けて、「“balatro”と発音する分には気にしない。ただ“balatro”とだけ言わなければいい」とも語っている。いずれもテキストで書かれてもさっぱりわからず、発音については何でもいいということのようだ。各々好きなように呼べばいいのだろう。
なお、LocalThunk氏は過去にも同様の質問を何度もされているものの、明確な答えについては明かしていなかった。たとえば上記のDan Gheesling氏のYouTubeチャンネル上で行われたインタビュー動画で、「『Balatro』の公式的な発音は何か?」というDan Gheesling氏の質問に対し、LocalThunk氏は「わからない(I have no idea)」と答えている。ちなみに動画内でLocalThunk氏は「バラトー」に近い発音をしている。また公式Discord上でも、同氏は「発音の仕方はわからない」「どのような発音でもいい」と答えてきた経緯がある。
そんな『Balatro』について、The Game Awards 2024のGOTY選出で改めて注目度が高まったタイミングといえる。そのタイミングで改めて、“どう読んでも問題ない”ということを明らかにしたのかもしれない。本作はGOTYを含めさまざまなアワードを受賞する可能性もあり、その際にどう読まれるのかも注目されるところかもしれない。ちなみに筆者は本作のタイトル名を人に話す際、「バラトロ」と発音している。
『Balatro』はPC(Steam)/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/Android/iOS向けにダウンロード版が現在配信中。Nintendo Switch/PS5向けにはパッケージ版も販売されている。