おっさん歩かせゲーム『Baby Steps』、発売日を9月23日に延期。なぜなら“主人公がスズメバチアレルギー”だから
Devolver Digitalは8月26日、ウォーキングシミュレーター『Baby Steps』について、発売日を延期し9月23日に発売すると発表。延期の理由には、“スズメバチ”の存在があるようだ。

Devolver Digitalは8月26日、ウォーキングシミュレーター『Baby Steps』について、9月23日の発売とすることを発表。もともと9月9日だった発売日が、2週間延期されたかたち。Devolver Digitalによれば、今回延期の理由には「スズメバチアレルギー」があるとしている。
『Baby Steps』は、“歩く”ことをテーマにしたウォーキングシミュレーターだ。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS5。ゲーム内は日本語表示に対応している。開発はゴリラ脱走アクション『Ape Out』を手がけたBennett Foddy氏、Gabe Cuzzillo氏、Maxi Boch氏が担当。Foddy氏については、“壺おじ”こと『Getting Over It with Bennett Foddy』を手がけたことでも知られている。

本作では主人公ネイトを一歩ずつ導く物理演算ベースのゲームプレイが採用されている。ネイトは実家の地下室に引きこもって生活をしていた。そのため突然迷い込んでしまった謎の山岳地帯を歩く際には、おぼつかない足取りのまま、裸足で歩みを進めることになる。ちょっとつまずいただけで転んでしまう物理演算ベースのゲームプレイが特徴で、彼の行く先にはさまざまな障害が待ち受ける。
道中では、さまざまな人や動物との出会いもあり、中にはネイトをからかうような人も存在。彼らとのやり取りはカットシーンなどを通じて展開される。また、自動生成されるというダイナミックなサウンドトラックによる演出も特徴だ。
そんな本作について、9月23日の発売となることが明かされたかたち。本作はもともと9月9日のリリースであると伝えられていたため、ちょうど2週間の延期がおこなわれたわけだ。この延期の理由についてDevolver Digitalは、ネイトがスズメバチ(ホーネット)アレルギーであるとしつつ、一本の動画を添えている。
ホーネットとは、Team Cherryが手がける『Hollow Knight: Silksong』の主人公の名前だ。同作は高評価メトロイドヴァニア『Hollow Knight』の続編として、9月4日に配信すると発表された(関連記事)。この“大ニュース”は8月21日に突如として伝えられたため、発売日被りを起こしたインディーゲームタイトルがリリースを延期するなど、大慌ての対応もとられている(関連記事)。『Baby Steps』もそんな“発売日被り”に遭遇したタイトルのひとつであり、「スズメバチ(ホーネット)アレルギー」と示す通り、『Hollow Knight: Silksong』との発売時期を出来る限りずらす意図があるのだろう。延期発表とともに公開された動画では、ホーネットを模したオブジェクトをネイトが登る様子が収められている。
『Hollow Knight: Silksong』によってさまざまなゲームタイトルが延期などの対応を決定する中、『Baby Steps』では一風変わった映像とともに、ユーモアを交えて延期が伝えられたかたち。なお『Getting Over It with Bennett Foddy』では高所から落下するたびにFoddy氏の声で哲学的なセリフが読み上げられるというシュールな演出も見られた。こうしたユーモアセンスは、『Baby Steps』本編でも受け継がれているのかもしれない。