PS公式がなぜか『モンハンワイルズ』の動画を『アストロボット』として紹介したまま沈黙。困惑広がり、『モンハン』公式が思わずフォロー
アイルランドのPlayStation公式Xアカウント「PlayStation Ireland」は12月23日、『アストロボット』を紹介する投稿をおこなった。しかしその投稿に添付された動画は、なぜか『モンスターハンターワイルズ』のものであり、多くのユーザーの困惑を呼んでいるようだ。
『アストロボット』は、今年9月6日にPS5向けに発売されたアクションゲームだ。いわゆる「3Dプラットフォーマー」ジャンルの作品となる。ソニーインタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)が傘下に収める、PlayStation StudiosのTeam ASOBIが開発している。本作はリリース後、ユーザー/メディア双方から高評価を獲得。そして12月13日に開催されたThe Game Awards 2024にてGame of the Yearを含む4部門を受賞した(関連記事)。
PlayStation Irelandは12月23日に本作をXアカウント上で紹介。「Can you handle the heat?(暑さに耐えられますか?)」の書き出しとともに、無料アップデートにて追加されたステージ「あちあち高温クライミング(Rising Heat)」の紹介をおこなっている。あちあち高温クライミングは火山地帯の山を、モンキー・クライマーを駆使して登っていくステージとなっている。
PlayStation IrelandのXアカウントはあわせて動画も添付。本作の追加ステージ……と思いきや、まったく別のゲームの動画が添付されており話題になっている。実際に添付された動画を確認してみると、プレイヤーキャラクターが剣を振り回し、大型のモンスターと戦っている様子がわかる。
『アストロボット』にも大型の敵との戦闘をするステージはあるものの、これは『モンスターハンターワイルズ』(以下、モンハンワイルズ)の動画にほかならない。『モンハンワイルズ』は2025年2月28日に発売予定の、ハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズ最新作。さまざまな生物が生態系を形作るフィールドで、プレイヤーがハンターとして狩りをおこなっていくゲームだ。動画では炎尾竜ケマトリスとの戦闘が映されている。ケマトリスは発火性の物質を撒いた後に尻尾で発火させる攻撃をおこなうため、作品こそ違えど「熱さ」については共通点があるといえるかもしれない。
とはいえ『アストロボット』と『モンハンワイルズ』は世界観からゲームプレイまでまったく別物。『アストロボット』の動画と見せかけて、急に『モンハンワイルズ』の動画が紹介されたことにより多くのユーザーの困惑を呼んでいる模様だ。引用やリプライでは、単に取り違えを心配し困惑するユーザーから「『アストロボット』の新DLCの映像か」といったような冗談を飛ばすユーザーまで、さまざまな反応が見られる。またユーザーが背景情報を追加できるXの「コミュニティノート」機能を用いて、『アストロボット』ではなく『モンハンワイルズ』の動画であると丁寧に説明するユーザーも現れている。
この取り違えについては、海外『モンスターハンター』公式も反応。『アストロボット』内に登場する『モンスターハンター』のVIPボットのスクリーンショットを添えつつ、「Feelin’ the heat(熱を感じるよ)」とコメント。先述したような火や溶岩の「熱さ」の共通点を踏まえてか、動画の添付ミスをフォローするような反応を寄せている。
ちなみにPlayStation IrelandのXアカウントの投稿がおこなわれたのは日本時間12月23日午後9時であり、本稿執筆時点ではすでに半日以上経過しているものの、訂正や新たな投稿はみられない。Xではプレミアムユーザーに限り、投稿の内容を1時間以内であれば変更可能な機能が存在するものの、動画の添付ミスに気づいた際には変更できなくなっていたという可能性もありそうだ。
いずれにせよ、おそらくうっかりと思われる取り違えによって『モンスターハンター』公式Xアカウントも反応しつつ、妙な盛り上がりに繋がっている様子だ。「熱」以外共通点のみられない動画がなぜ取り違えられたのかは不明であり、理由が気になるところ。いずれにせよ、先述のとおり『アストロボット』には『モンスターハンター』のVIPボットは登場することもあり、両作は不思議なかたちで縁を深めたといえるかもしれない。
『ASTRO BOT(アストロボット)』はPS5向けに販売中。『モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに来年2月28日に発売予定だ。