『アークナイツ:エンドフィールド』にて本当に「論理回路」を実装したユーザー現る。設備を駆使し、AND/OR/NOTを力業で作り上げる

『アークナイツ:エンドフィールド』にて論理回路を作り上げたユーザーが登場。AND、OR、NOTの演算を既存設備の組み合わせで実現している。

HypergryphおよびGRYPHLINEが手がける『アークナイツ:エンドフィールド』に論理演算を実装したとするユーザーが登場した。AND/OR/NOTといった、論理回路の基礎となる3種の論理演算が作成できたという。

『アークナイツ:エンドフィールド』は、『アークナイツ』を手がけるHypergryphの3Dリアルタイム戦略RPGだ。舞台となるのは巨大ガス惑星タロスの衛星「タロII」。プレイヤーは、同衛星の開拓を進めるエンドフィールド工業の伝説的存在「管理人」として、この星を巡るさまざまな脅威や陰謀に立ち向かうことになる。アクションRPGの側面を持ちつつ、一方では「集成工業システム」として展開される工場建設ゲーム的側面も本作の持ち味だ。

そんな本作に論理回路を実装したというユーザーが登場した。論理回路とは、論理演算や記憶をおこなう電子回路のことであり、入力と出力が一定の理論に従っておこなわれる。『アークナイツ:エンドフィールド』には、現時点でこうした機能を持ち合わせる設備が存在していない。しかしながら、プレイヤーの木端氏は分流器と合流器を用い、AND/OR/NOTの3種の回路を実装したようだ。

本作における分流器は、ベルトコンベア上を流れるアイテムを均等に振り分けるものだ。一方で合流器は、最大3方向から流れてきたアイテムをまとめて1つのライン上に合流させるというもの。この2種の設備を活用し、回路を設計している。なお論理回路では、二進法の1/0に電圧の高低などといった状態を対応させているが、木端氏の回路では、アイテムがベルトコンベア上を流れている状態を1、そうでない状態を0としている。

まずOR回路は合流器によって実現。OR(論理和)は、二つの入力のうち少なくともどちらかが1であれば1を出力するもの。合流器であれば分流のどちらかにアイテムが流れていれば、合流後はアイテムが流れるため、OR回路が出来上がるわけだ。

そしてAND回路では、分流器を活用。本作における合流器は、直線で流れ込む本流に対し、左右から合流する分流側のアイテムの輸送が優先されるという仕様が存在している。これに動画内で「優先分流」と名付けられた分流器の配置方法を組み合わせ、AND回路を完成させている。

「優先分流」とは、分流器を使い、アイテムの振り分け割合を変更する仕組みを指している。動画内では分流器を複数個直列に組み合わせることで、本流に流れるアイテムの数を1/2、1/4、1/8と減らしている。分流側は合流器と組み合わせ、直線に流れる“別の本流”として配置。もう一方の入力を合流器に“分流”として合流させると、分流側が優先され、“別の本流”はアイテムが詰まることになる。詰まったラインにはアイテムが流れないため、「優先分流」における本流の、直線の入力ラインにアイテムが流れ、「1」が出力される、といった具合だ。

Image Credit: 木端 on YouTube

なお先述の通り分流器を組み合わせたラインは、あくまでも本流に流れるアイテムの数を減らすのみで、完全に振り分ける仕組みではない。そのため、木端氏は一定数ラインに流れてしまうアイテムを“ノイズ”として、改良に意欲を見せている。

最後にNOT回路では、“電源”として別のアイテムを用意。“電源”を本流として、分流側に入力のアイテムを流す。そして取り出し口に分流器と通過制御口を組み合わせて配置し、アイテムを分割。すると合流器の仕様により、入力用のアイテムが“分流”側から流れてくることで“電源”の出力は停止。一方で入力用のアイテムが流れてこないとき、つまり入力が「0」の時には“電源”のアイテムがライン上を流れ「1」が出力される、NOT回路が完成したことになる。

Image Credit: 木端 on YouTube

ゲームにおいては、論理回路を直接取り扱ったタイトルもあるものの、ゲーム内に登場するツールなどを用いて回路を構築する例が良くみられる。たとえば『マインクラフト』では、レッドストーンに関連するアイテムを用いることで、入力のオン/オフを切り替えるだけでなく、さまざまな演算が可能になり、中には電卓を作り上げるユーザーなどもしばしば見られる。

一方で、『アークナイツ:エンドフィールド』では基本的に入出力を制御する設備は現時点では存在せず、そうした論理回路を既存設備の組み合わせで実現したという点では興味深い。本作の集成工業エリアは場所が限られており、無際限に回路を配置することは不可能ながら、AND/OR/NOTという基本的な論理演算が可能となったのは本作において革新とも言えるだろう。今後の“技術発展”にも注目が寄せられるところだ。

『アークナイツ:エンドフィールド』はPC(公式サイト/Epic Gamesストア)/PS5/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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