『ARC Raiders』の「したい人だけワイプ」システム、100万人以上がワイプを選んだと判明。初回から高い参加率、でもまだ改善目指す
昨年12月におこなわれた本作初の遠征イベントにおいては、100万人以上のプレイヤーがワイプを実行したことが判明した。

Embark Studiosが手がけるPvPvE脱出シューター『ARC Raiders』では、プレイヤーの進捗をリセットする「遠征」システムが実装されている。実行するかは任意で決められる、いわばセルフワイプの機能となっているが、昨年12月におこなわれた本作初の遠征イベントにおいては、100万人以上のプレイヤーがワイプを実行したことが判明した。PCGamesNが伝えている。
『ARC Raiders』はPvPvE形式の脱出シューターだ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S。ソロプレイまたは最大3人でのチームプレイに対応。本作の舞台はARCと呼ばれる謎の機械によって荒廃した未来の地球。プレイヤーは「レイダー」と呼ばれるならず者のガンマンとなり、ARCや敵対するほかのレイダーなどと地表で戦う。戦闘や探索を通じて手にした貴重な物資を、地下居住区「スペランザ」へと持ち帰ることを目指す。2025年10月30日に発売されるとすぐさま熱狂的な反響を呼び、世界累計販売本数は発売から2週間足らずで400万本を突破した(関連記事)。

本作のようなPvPvE脱出シューター作品においては、ワイプと呼ばれるプレイヤーの進捗リセットが定期的におこなわれることが多い。プレイヤーの進捗状況が一定になることで、格差の少ないフェアな環境を確保できることや、やりこんだプレイやーにも新鮮なゲーム体験を定期的に提供できることなど、多くのメリットがあるとされている。一方で少ないプレイ時間しか確保できないプレイヤーにとっては、ゲームを満足に進められていないうちに強制的にリセットされてしまうといった課題点も存在する。
こうしたワイプ制度について、『ARC Raiders』では発売前から強制的なワイプはおこなわれないことがアピールされてきた。プレイヤーが任意でリセット可能な期間を設けられ、納品をこなした上でワイプを選択した場合には、ワイプ時点での進捗に応じて永続的なボーナススキルポイントなどの報酬が得られる仕組みが採用されている(関連記事)。

そして昨年の12月17日から12月22日にかけて、本作初となる遠征イベントが実施された。これについて本作のデザインディレクターを務めるVirgil Watkins氏がPCGamesNのインタビュー内で語っている。Watkins氏によれば、実に100万人以上のプレイヤーがワイプを選択したのだという。数百万本単位で売れている本作とはいえ、遠征を実行するためにはそれなりのやりこみが要求されることを考えると、かなり大きな数字と言えそうだ。
Watkins氏はまた、遠征イベントへの参加率の高さには満足しつつも将来的にはさらに面白いものにできると考えていると述べている。遠征時には報酬として最大で5つのボーナススキルポイントが得られるが、そのためには500万コインを稼ぐ必要がある。それにもかかわらず、ワイプを選択した100万人以上のプレイヤーのうち、35%~40%のプレイヤーがスキルポイントを最大まで獲得したとのこと。

Watkins氏によればこの500万コインという金額は一部のプレイヤーが達成できるかもしれない「野心的な目標(aspirational goal)」として設定したつもりだったようだが、思いのほか多くのプレイヤーが懸命に取り組んだということなのだろう。お金だけを求めすぎてしまう状況にもつながってしまい、リセット直前にプレイヤーが装備にお金を使いたがらなくなる可能性もあるとして、現在修正を検討しているそうだ。
また現在Embark Studiosは、遠征におけるプロセスの多様性や、参加を促す方法を模索しているという。自分のペースでゆっくりプレイしているプレイヤーのデータも分析し、そうしたプレイヤーが取り残されていると感じることがないようにしたいと考えているとのことだ。PvPvE形式脱出シューターのワイプにおける新たな答えを追及する本作。今後の改善により、さらに進化したプレイ体験を作り出せるのか、注目が集まる。
ちなみに、2回目の遠征に向けた準備期間が2025年12月22日から開始されている。次回の遠征イベントは2026年2月18日から2月24日まで開催予定。
『ARC Raiders』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに販売中だ。
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