Respawn Entertainmentは7月25日、『Apex Legends』公式Xアカウントにて声明を発表。シーズン22のプレミアムバトルパスをリアルマネーで販売する方針について取りやめるとし、従来どおりApex コインで販売する予定であると告知した。さらにシーズン22のスプリット1ではゲーム内チャレンジを達成することで、プレミアムバトルパスを無償で獲得できるという。
『Apex Legends』ではバトルパスの仕様がシーズン22から刷新され、シーズンの節目となるスプリットごとにバトルパスが分かれることや、プレミアムバトルパスがゲーム内通貨Apexコインではなくリアルマネーで販売される方針が伝えられていた（関連記事）。
プレミアムバトルパスがApexコインで買えなくなる変更予定について、ユーザーコミュニティから批判が殺到していた。というのも、バトルパスでは進行に応じてApexコインを獲得可能。そのためプレミアムバトルパスを終盤まで進行することで、購入した分のApexコインが還元され、次のプレミアムバトルパスの購入資金とすることができた。
一方でシーズン22からは、Apexコイン自体はバトルパス報酬として用意されるものの、プレミアムバトルパスはApexコインではなく現金1255円で販売されることが発表。先述のとおりシーズン22からはバトルパスがスプリットごとに更新されるため、シーズンを通してプレミアムバトルパスを購入するためにはシーズンごとに2510円の出費となる。
ユーザーコミュニティではプレミアムバトルパス進行およびその報酬をプレイのモチベーションにしていたという声も散見され、プレミアムバトルパスに都度購入代金が必要となる変更について批判が噴出。またSteamユーザーレビューではバトルパスの変更に加えてゲームへの不満を不評レビューとして投じる動きが見られ、いわゆるレビュー爆撃のような状態となっていた（関連記事）。
こうした状況を受けて本日7月25日、Respawn Entertainmentはシーズン22でのプレミアムバトルパスを従来どおりApexコインで販売すると告知。スプリット2から、以前と同じ950 Apexコインで販売される見込みだ。さらに混乱を招いた補填としてか、スプリット1のプレミアムバトルパスについてはシンプルなゲーム内チャレンジを達成することにより無償で提供されるという。またこれまでと同じくプレミアムバトルパスを十分に進行すればApexコインが還元され、次のプレミアムバトルパスの購入資金にできることも伝えられている。
なお声明では、プレミアムバトルパスよりも豪華なアルティメットバトルパスおよびアルティメットバトルパス＋が用意されることも伝えられた。以前告知されていたプレミアムバトルパス＋に代わるバトルパスとなる。それぞれ現金9.99ドルおよび19.99ドルで販売され、プレミアムバトルパスの報酬に加えて、8個のApexパックと1200クラフトメタルが付属。アルティメットバトルパス＋では2個のレジェンダリースキンやすべてのレジェンドの使用権なども付属する。より豪華な報酬が欲しいユーザー向けの選択肢が用意されるわけだ。
声明では今後、ユーザーと迅速かつ透明性・一貫性のあるコミュニケーションをおこなっていくことも表明されている。チート対策やゲームの安定性・QoL（遊びやすさ）の向上も最優先課題として認識されているという。シーズン22では多くの改善とゲームの安定性向上のためのバグ修正もおこなわれるそうだ。
コミュニティから大きな批判を招いたプレミアムバトルパスの販売方法の変更。新たなマネタイズとして仕様変更に踏み切ったとみられるものの、ユーザーのフィードバックを受け、シーズン22からもApexコインで購入できる方式が維持されるかたちだ。コミュニティの混乱が収束に向かうかも含めて、今後の動向が注目されるところだろう。
『Apex Legends』はPC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに基本プレイ無料で配信中だ。
