『マインクラフト』で“スイス全土”を完全再現した人現る。アルプス山脈も氷河も原寸大、高さ4000ブロック超の絶景

スイス連邦工科大学の学生であるManifold氏は10月19日、スイス全土を実物大で『マインクラフト』内に再現したマップを公開した。

スイス連邦工科大学の学生であるManifold氏は10月19日、スイス全土を実物大で『マインクラフト』内に再現したマップを公開した。『マインクラフト』Java版のバージョン1.12.2にのみ対応している。

『マインクラフト』は、ブロックで表現された世界でいろいろなものを掘ったり設置したりするサンドボックスゲームである。作った建物や景色などを含むワールド全体は、データとして保存・共有することができる。今回Manifold氏が公開したのは、スイス全土を詳細な地理データに基づいて原寸大で再現したワールドだ。地理データはスイス連邦地形測量庁(通称・swisstopo)が2021年より無料で公開しているものが使用されている。

今回Manifold氏が公開したワールドでは、1ブロックが1メートルとなっており、スイスに存在する4000メートル級の山々などもすべて原寸大で再現されている。つまり、スイスでもっとも高い標高4634メートルのデュフールシュピッツェは、実際にブロック4634個分の高さがあることになる。

ただし、通常の『マインクラフト』でこうした高さを表現することは不可能である。本稿執筆時点での『マインクラフト』最新版では、ワールドの高さはY座標-64から319までとなっており、これでは実寸大で山の高さを再現することはできない。そのため、Manifold氏は「Cubic Chunks」というModを使って高さの制限を無くしている。同Modを動作させるために古いバージョンである1.12.2が必要となったわけだ。

また、公開されているワールドには無料版と有料版が存在する。無料版ではスイス国内のユネスコ世界自然遺産として登録されている「ユングフラウ=アレッチ」周辺のみが含まれている。無料版だけでも約2400平方キロメートルの広さがあり、ワールドのデータ保存には約2GBの容量が必要となる。

これほど広い世界を歩いて移動するのは困難を極める。そのため、Manifold氏はワールドの絶景ポイントへワープできるコマンドも公開している。ワープコマンドはたとえば「/tp 160188 4161 145928」といったものだ。X座標とZ座標が10万以上、高さを表すY座標が4000以上と、通常のプレイではまず見かけることのない数字になっている。ワールドのスケールの壮大さがわかるだろう。

ちなみにスイス全土のワールドは有料となっており、価格は15スイス・フラン(約2860円・レートは本稿執筆時点)。広さは4万1285平方キロメートル、ダウンロードサイズですら24GBにも及び、実際にプレイするには約60GBの空き容量が必要となる。とてつもない巨大さだ。ただし、法的な理由によりスイス全土のワールドを購入できるのはスイス国内に住んでいる人に限られているとのこと。

なお、Manifold氏によるスイス再現プロジェクトは現在、早期アクセスの段階にある。同氏が制作した広大なワールドはプログラムにより地理データから変換されたものであるため、水域や崖、国境付近など、未完成な部分もあるのだという。今後はこうした部分の改善が続けられていく見込みだ。

『マインクラフト』のスイス再現ワールドは、「ユングフラウ=アレッチ」周辺のみ無料でダウンロード可能。スイス国内の在住者のみスイス全土のデータを15スイス・フラン(約2860円)で購入可能だ。

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Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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