スマホの充電を奪い合うゲーム『Power Struggle』に注目集まる。充電効率はだいぶ悪い、不毛すぎる“醜い戦い”

Ken Kawamoto氏は10月4日、『Power Struggle』を公開した。スマートフォンの“充電を奪い合う”という異質なコンセプトが注目を集めている。

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個人開発者のKen Kawamoto氏は10月4日、『Power Struggle』を公開した。スマートフォンの“充電を奪い合う”という異質なコンセプトが注目を集めている。

『Power Struggle』はAndroidスマートフォンにておこなう2人対戦用のタップゲームだ。まずは2つのスマートフォンをUSB-Cケーブルで接続、あとはタップで画面を連打するだけ。より連打が勝っている方に給電がおこなわれ、逆に負けている方はバッテリーが減少していく。「どちらもバッテリー残量が5%で、どちらも家に帰れないけど、どちらかが相手のバッテリーを奪えば何とか持ちこたえられるかも」といった状況に最適だという。

ちなみに、近年のスマートフォンのUSB-Cポートはは「USB Power Delivery(USB PD)」という充電規格に対応している。デバイス間で効率よく、かつ高速に電力を供給できるようにする規格で、さらには給電側と受電側の役割を入れ替える仕組みも備えている。『Power Struggle』では、ゲームを通じてこの給電・充電の役割を入れ替えることで、“充電の奪い合い”というゲームプレイを実現しているのだ。

本作はGithubにて作品が公開されている。ただし、電力供給の役割を切り替えるには、特別な権限が必要になるとし、開発者のデバッグ接続と同じ権限をほかのアプリに与えるShizukuの導入を求めている。Shizukuを介して、システムコマンド「dumpsys usb set-port-roles」の実行が必要になるという。

また、ゲームデータについても、Shizukuがインストールされているスマートフォンが自動的にホストとなり、Android Open Accessoryモードを介して相手のスマートフォンへ送信する仕組みだという。導入の詳細についてはGithubを参照されたい。

本作を手がけるのは、Googleにてソフトウェアエンジニアスタッフを務めるKen Kawamoto氏だ。同氏はこれまで、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたユニークな作品を数多く制作してきた。過去には、空模様を箱の中に再現する「tempescope」や、Kinectを活用し部屋をサーキット化させる「RomoCart」などを制作。また、「写真がインスタっぽいかtwitterっぽいか判定するツール」や、会社を乗り過ごした先の景色の良い場所を探せる検索エンジン「乗り過ごし検索エンジン」など、遊び心に富んだツールも手がけてきた。

なおKawamoto氏によれば、『Power Struggle』を実際にプレイすると、給電側は1500mAぐらいの勢いで消費されるのに対し、受電側は400mA程度でしか受け取れないという。同氏は、差分の1100mAについて、ゲームの処理に消えているのだろうと推測している。友人とスマートフォンの充電を無駄に奪い合うよりは、モバイルバッテリーの準備を入念にしておきたいところだ。

『Power Struggle』はGithubで公開中だ。

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Kousetsu Taguchi
Kousetsu Taguchi

レトロゲームショップに入ると真っ先にセガサターンのコーナーを確認するタイプです。

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