『Balatro』開発者、“燃え尽きて無期限延期中”の大型アプデ1.1をちゃんと開発中。さりげなく生存報告
個人ゲーム開発者のLocalThunk氏は2月23日、自身のブログを更新し、『Balatro』のアップデート1.1に現在も取り組んでいることを明かした。

個人ゲーム開発者のLocalThunk氏は2月23日、自身のブログを更新。自身がゲーム開発を始めたきっかけを振り返りつつ、無期限延期となっていた『Balatro』のアップデート1.1に現在も取り組んでいることを明かした。
『Balatro』は、トランプのポーカーを題材にしたデッキ構築型ローグライクゲームだ。プレイヤーは基本的にデッキからカードを8枚引き、最大5枚を選択してポーカーの役を成立させる。さらに150種類以上に及ぶジョーカーカードなど、多彩な特殊カードの効果を組み合わせることで爆発的なスコアを叩き出し、ステージごとのノルマ達成を目指す仕組みとなっている。2024年2月の発売以降大ヒットを記録し、今年1月には累計売上500万本を突破したタイトルだ。

本作は2025年内にメジャーアップデート1.1の配信を予定していたものの、昨年9月に無期限延期を発表。LocalThunk氏はバランス調整パッチやモバイル版開発などを経て「完全に燃え尽きてしまった」と語り、期限を設けずゆっくりと開発を続ける意向が示されていた(関連記事)。
今回公開されたブログ記事は「Bad Grades(悪い成績)」と題され、同氏のゲーム開発のルーツや近況を伝える内容となっている。
LocalThunk氏がプログラミングに出会ったのは大学時代。当初所属していた工学部の授業に情熱を見いだせなかった同氏は、数学期前に受講したコンピュータサイエンス入門の授業でプログラミングの面白さに目覚めたという。その後、専攻を変更した同氏は、地形生成や放熱シミュレーションなどのプログラムを夜な夜な制作。徹夜でコードを書き続け、朝の授業を欠席することもあったと振り返っている。誰に見せるわけでもないプログラムを作っていた日々は、同氏にとって「人生で最高の時期」だったそうだ。
その後LocalThunk氏は、オリジナルのシミュレーションゲーム制作に着手。『Europa Universalis』シリーズを簡易にしたような、現代のあらゆる国を支配できる内容のゲームを制作していた。その後次々とアイデアを盛り込むうちにプロジェクトは肥大化。完成は難しいと感じながらも2年以上にわたり開発を続けたという。最終的にその作品は未完成のまま終わったが、その過程で得た「絶対的な自由(absolute freedom)」こそが、現在に至るまでゲーム開発を続ける原動力になっているそうだ。ちなみに同氏が最近になって当時のビルドを改めてプレイしてみたところ、今でも楽しく感じられたとのこと。

『Balatro』の開発を始めて以来、成功やプレッシャー、喜びやストレスなどさまざまな経験を経たLocalThunk氏だが、プログラミングに夢中になった昔の自分はいまだ健在なようで、ブログを書いた前日も朝までピクセルアートやコードの制作に取り組み、コーヒーを片手に音楽を聴くなど穏やかな夜を過ごしていたとのこと。そして『Balatro』のリリース2周年を祝いつつ、追伸として、現在もアップデート1.1の開発に取り組んでいると短い一文を添えてブログを締めくくっている。

なお『Balatro』は、もともとLocalThunk氏が趣味として制作していた作品であることが知られている。昨年には本作の最難関実績「完全主義者++」を含む全実績を自ら取得していたことも明かされ、開発者自身が熱心なプレイヤーでもあることが話題となった(関連記事)。
『Balatro』の巨大なヒットや重圧を経てもなお、同氏の制作の原点にある「自由に作る楽しさ」が失われていない様子は、本作のファンにとって心強い知らせといえるだろう。延期中のアップデート1.1がどのような内容で届けられるのか。あるいは今後、新たなオリジナル作品が世に出る日が来るのか。LocalThunk氏の開発の動向を引き続き見守りたい。
『Balatro』はPC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Android/iOS向けにダウンロード版が現在配信中。Nintendo Switch/PS5向けにはパッケージ版も販売されている。
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。


