『鳴潮』のPR案件を受けたストリーマー、“開発元からの指定が何ひとつなくて”逆に困惑。ただゲームを楽しめばよし
人気インフルエンサーが、『鳴潮』のPR案件の“自由さ”を報告して話題になっている。Kuro Gamesからの要望は「ゲームを楽しんで」との一言だけだったという。

人気インフルエンサーのGigguk氏が、『鳴潮』のPR案件の“自由さ”を報告して話題になっている。同作を手がけるKuro Gamesから同氏への要望は「ゲームを楽しんで」との一言だけだったという。
『鳴潮』は基本プレイ無料のオープンワールドアクションRPGだ。開発を手がけるのはKuro Games。本作にてプレイヤーは長い眠りから目覚めた「漂泊者」となって、世界各地を旅しながら仲間たちと「悲鳴」と呼ばれる災いを乗り越えていく。ゲームプレイでは、回避やパリィを用いたテンポの速い戦闘が繰り広げられる。
本作は2024年5月にiOS/Android/PC(Epic Gamesストア)向けにリリースされ、現在ではPS5/ macOS/Steamでも配信されている。大型アップデートを重ねながらコンテンツが拡充されており、今年2月5日には大型アップデートVer.3.1「雪に抱かれた君へ」が配信開始された。
そんな『鳴潮』のPR配信をおこなったインフルエンサーのGigguk氏がスポンサーとなるKuro Gamesから“要望が特になかった”ことの意外性を報告し、話題となっている。というのも同氏によれば、通常のスポンサー案件ではコンテンツクリエイター側にいくつかのtalking point(テーマ、論点)が指定されるという。つまり作品のPRにあたって、配信内で言及してほしいポイントやアピールしてほしい要素などが指定されるということだろう。
ところが『鳴潮』においては、PR配信でやってほしいことを伝えるドキュメントファイルにただ「ゲームを楽しんで(enjoy the game)」とだけ記載されていたという。またクリックされたことを計測するトラッキングURLはおろか、貼ってほしい宣伝用URLさえ特に指定されなかったとのこと。動画配信者のスポンサー案件では概要欄や固定チャットに指定のURLを貼ることが一般的とみられるが、まったくそうした対応を求められなかった様子だ。
そのため『鳴潮』のPR配信は、少なくともGigguk氏が経験したことのあるほかのスポンサー案件とは大きく異なっていたのだろう。特にtalking pointが指定されたPR配信に慣れていたことから、かえってどのように配信すればいいかわからないといった不思議な悩みも生じた様子。ひとまずプロとして、これまでのクライアントと同じようなことを期待されていると仮定して振る舞うことを笑いながら伝えていた。
ちなみに『鳴潮』のPR配信が“自由”なことは、過去に別のコンテンツクリエイターであるStix氏が報告していたことがある。同氏が2025年11月に投稿したポストでは同氏の経験談として、特に対応が良かったというクライアントをさまざま紹介。この中で第1にKuro Gamesが挙げられており、同氏は『パニシング:グレイレイヴン』で14回以上、『鳴潮』でもほぼすべてのアップデートで案件をおこなってきたという。そのすべてで打合せもなく、talking pointもなく、もし望むならゲームのあらゆる面を批判してもよいと伝えられたとのこと。同氏いわく、唯一条件らしいものといえば、批判する場合は理由も添えて説明することくらいだったそうだ。編集も変更も求められなかったそうで、同氏はKuro Gamesが自社のゲームに自信をもっているとし、一緒に仕事をするのが本当に楽しいと称賛している。
Stix氏はそのほかにもHypergryphが手がける『アークナイツ:エンドフィールド』などで、クライアントが親切で、かつtalking pointなどが指定されず自由に動画作りができたと伝えている。またtalking pointが決まっている作品でもそのほかは完全に自由だったりと、案件ごとにコンテンツクリエイターに認められる“自由度”はクライアントごとにまちまちなようだ。
そうした報告はあくまでGigguk氏やStix氏が案件を受けた範囲での経験談ではあるものの、スポンサー案件において高い自由度が認められるクライアントは珍しく、コンテンツクリエイターにとってありがたい存在のようだ。企業側からしても、製品に自信があればあえてクリエイターに指定せず“生の声”としてコンテンツづくりをしてもらった方が視聴者に対する説得力も上がるといった狙いがあるのかもしれない。
とはいえもちろん、求めるイメージを擦り合わせた上で案件を進行する企業が一般的ではあるようだ。Gigguk氏が“talking pointなしの配信”にやや困惑していたように、クライアント側から要望があった方が、企業サイドの求めるものが分かりやすくコンテンツも作りやすいといったクリエイターごとの好みの違いもあるだろう。いずれにせよ、そうした会社ごとのPR方針の違いは本来表に出ない話題でもあり、一連の証言は裏話としても注目を集めているのだろう。
『鳴潮』はiOS/Android/PS5/PC(Windows/Steam/Epic Gamesストア/Mac App Store)向けに基本プレイ無料で配信中。
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