米任天堂社長のDoug Bowser氏、今年いっぱいで退任へ。“クッパと同名”の名物社長

米任天堂は現地時間9月25日、社長兼最高執行責任者を務めるDoug Bowser氏が今年いっぱいで退任すると発表した。

米任天堂(Nintendo of America)は現地時間9月25日、社長兼最高執行責任者(COO)を務めるDoug Bowser氏が2025年12月31日をもって退任すると発表。後任にはDevon Pritchard氏があたるようだ。

Doug Bowser氏はアメリカの実業家だ。Electronic Artsなどでグローバル・ビジネスに携わったのち、2015年5月にNintendo of Americaに入社。レジーことReginald Fils-Aimé氏の後任として2019年に社長兼COOに就任。ちなみにBowser氏のファミリーネームが、『スーパーマリオ』シリーズのクッパの英語名と同じ「Bowser」。このことから、ファンがBowser氏とクッパの画像を組み合わせて歓迎するなどといった一幕も見られ、親しまれている人物でもあった(関連記事)。

そうして約6年間社長兼COOを務めたBowser氏が、その座を退くようだ。X(旧Twitter)LinkedInなどでは、幼少期のころからの任天堂との関わりに触れたり、ゲームやテーマパーク、映画体験を通じて愛されるキャラクターを送り出せたことは名誉だったと振り返っている。また長年のサポートをくれたとして、ファンへの感謝などが綴られている。

なお後任については、Devon Pritchard氏が担当する。同氏は収益、マーケティングおよびカスタマーエクスペリエンス部門のExecutive Vice Presidentを担当している人物だ。同氏は米任天堂の取締役会に加わり、日本の任天堂の執行役員にも就任するという。一方で日本の任天堂にて取締役常務執行役員を務めている柴田聡氏が、新たに米任天堂のCEOを兼任することになるそうだ。新たな体制となる米任天堂の来年の動向にも注目したいところだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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