人気ダンジョンPvPvE『Dark and Darker』Steamにて突然配信開始。削除されていたストアページが復活

 

IRONMACEは6月8日、『Dark and Darker』をSteamおよびEpic Gamesストアで突然配信開始した。本作は公式サイト向けにも配信されており、いずれも基本プレイ無料として提供されている。

『Dark and Darker』は、中世ファンタジーの世界観をもつPvPvE形式のマルチプレイ対戦ダンジョン探索ゲームだ。最大16人でのプレイに対応し、プレイヤーは最大3人のパーティーを組んでダンジョンに潜り、ほかのプレイヤーやモンスターと戦う。そしてマップを探索して宝を奪い、脱出ポータルを探してダンジョンから離脱するのだ。一方で死ぬとすべての保有アイテムを失ってしまう。


プレイヤーキャラクターには、ファイターやレンジャー、ウィザード、バーバリアンなど複数のクラスが用意され、それぞれに特色あるPerkやスキルが設定。またマップも複数存在し、環境や構造が異なるだけでなく、プレイエリアが徐々に狭まるものもあれば、別のルールが設けられたものもある。

今回、本作はEpic Gamesストアにて配信開始。さらに削除されていたSteamのストアページが復活し、Steamでも配信開始となった。いずれも6月5日に基本プレイ無料化された公式サイト版と同様、基本プレイ無料として配信されている。基本プレイ無料版ではキャラを1人のみ作成可能で、すべてのマップを「ノーマル」でプレイ可能だ。

一方で高難度かつハイリターンな「ハイローラー」や、プレイヤー間でアイテム取引が可能な商人ギルドへの入会などは制限されている。そうした制限はゲーム内有償アイテム「赤石の欠片」を15個消費することで、レジェンダリー・ステータスにアップグレードしてアンロック可能だ。赤石の欠片は15個セットだと30ドル(約4600円)で販売されている。

なお本作は当初Steamにてプレイテストが数回に分けて実施され、同時接続プレイヤー数がピーク時には約10万8000人を記録するなど、大きな人気を得たことで知られる。ただ、ネクソンの『Project P3』なる未発売プロジェクトのコードやアセットなどが不正に流用されているとの疑いが浮上し、同社がIRONMACEを相手取り韓国と米国で提訴(関連記事)。一方でIRONMACEは今年1月26日、ネクソン側が主張する著作権侵害および営業秘密保護法違反に基づく仮処分申請については、裁判所が棄却したと報告していた。

今回Steamストアページが復活し、配信開始された点を見るに、Valve側ではそうした状況もあってか権利上の懸念が解消されたと判断されたのかもしれない。いずれにせよ基本プレイ無料化されたばかりの本作が、新シーズン開始とともにSteamやEpic Gamesストアからもプレイ可能になったかたち。今後のプレイヤーベースの賑わいも注目されそうだ。

『Dark and Darker』はPC(Steam/Epic Gamesストア/公式サイト)向けに基本プレイ無料にて配信中だ。