『Yooka-Laylee』のリマスター版『Yooka-Replaylee』発表。『バンカズ』のスタッフが手がけたNINTENDO64風3Dアクションが、洗練されてよみがえる

イギリスのスタジオPlaytonic Gamesは、『Yooka-Replaylee』の制作を発表した。本作は2017年に発売された『Yooka-Laylee』に数々の追加要素を実装したリマスター版となる。

イギリスのスタジオPlaytonic Gamesは、『Yooka-Replaylee』の制作を発表した。本作は2017年に発売された『Yooka-Laylee』に数々の追加要素を実装したリマスター版となる。対応プラットフォームはPC(Steam)予定で、ゲーム内は日本語表示に対応している。

Playtonic GamesはかつてRareに在籍し、『バンジョーとカズーイの大冒険』シリーズなどに携わったスタッフを中心に構成されているスタジオだ。同スタジオが手がけた『Yooka-Laylee』には『スーパードンキーコング』シリーズの楽曲制作を担当したDavid Wise氏も開発に参加している。

オリジナル版の『Yooka-Laylee』は2017年に発売された、トカゲのYookaとダンゴ鼻のコウモリLayleeを操作する3Dプラットフォーマー。仲良しコンビの2匹が持つ本が、世界中の本を手中に収めて富を得ようと目論むCapital Bに奪われたことで物語は動き出す。Capital Bのお目当ては、世界を書き換える能力がある金色のPagieを持つワンブックと呼ばれる本で、2匹が偶然持っていた本がそのワンブックだった。ワンブックの各Pagieは、Capital Bにその力を使わせまいと、さまざまなエリアに逃れて身を隠しており、YookaとLayleeはPagie らの救出に向かう。本作では自由にフィールドを動き回ることができ、NINTENDO64時代の作品を彷彿とさせる内容になっている。

本作は『Yooka-Laylee』のリマスター版となる。リマスターにあたっては解像度とパフォーマンスの向上のほか、操作性やカメラワークの改善などが行われるようだ。また、新たな収集要素としてコインが追加。自動販売機Vendiで使用することができ、ゲームを一変させるような能力を与えるカスタマイズアイテムなどを入手可能とのことだ。またサウンドトラックには『スーパードンキーコング』シリーズのDavid Wise氏や『バンジョーとカズーイの冒険』のGrant Kirkhope氏がオリジナル版『Yooka-Laylee』で制作した楽曲がオーケストラによる編曲で収録されているとのこと。

開発を手がけるPlaytonic Gamesは、数々の名作を生んだイギリスの名門スタジオRareの元メンバーで構成されている。Playtonic Gamesは過去のRareタイトルのリバイバルを掲げており、また『バンジョーとカズーイの大冒険』の主要スタッフが携わっていることから、『Yooka-Laylee』は同作の精神的続編とされ注目を集めていた作品。2015年にKickstarterキャンペーンを開始した際には200万ポンド以上を集めていた。


『Yooka-Laylee』は発売後、ユーザーからはNINTENDO64自体を彷彿とさせるゲームプレイが一定の評価を得ていた。しかしパフォーマンスの最適化不足や、カメラや会話などにおける、システム面の不親切な部分も指摘され、本作の評価は賛否両論といった状況となっていた。その後は度重なるアップデートで評価を持ち直し、現在のSteamレビューは本稿執筆時点で約2600件中78%が好評とする「やや好評」ステータスとなっている。2018年にはプレイヤー人数が累計100万人を突破するなど、粘り強いアップデートでプレイヤーからの評価を取り戻している(関連記事)。

リマスター版である本作はPlaytonic Gamesの約10年間の歩み、新たな始まりを象徴するものとなるとのことで、他のプロジェクトで得たノウハウや、オリジナル版の発売以来受け取り続けたフィードバックを注ぎ込んだものとなるという。今回のリマスターも、同スタジオの成長を象徴するものとして制作がすすめられているようだ。

『Yooka-Replaylee』はPC(Steam)にて発売予定。

Jun Namba
Jun Namba

埼玉生まれBioWare育ちです。悪そうなやつはだいたいおま国でした。RPG全般が好きですが、下手の横好きでいろいろなジャンルに手を出しています。

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