Twitch上で遊べる“MMORPG”をとあるストリーマーが自作。チャットと連動して交流&着せ替え、行儀の悪い視聴者は配信主に倒されてチャット追放

ストリーマーのflyann氏がTwitchの配信画面にて導入している“自作MMORPG”『FLY ONLINE』が注目を集めている。Twitchのチャット欄と連動するさまざまな仕組みを備えているという。

ストリーマーのflyann氏がTwitchの配信画面にて導入している“自作MMORPG”『FLY ONLINE』が注目を集めている。Twitchのチャット欄と連動しており、同氏にビッツを贈ることで得られる特典や視聴継続による“ログインボーナス”のような仕組みも備えているという。

flyann氏はTwitchにて『モンスターハンター』シリーズなどをプレイしているストリーマーだ。今回注目を集めている『FLY ONLINE』は、同氏の配信画面上にオーバーレイ表示されるゲームだ。本作においてはオレンジ色のサングラスの主人公をflyann氏が操作。そしてゲームは同氏の配信のチャット欄と連動しており、配信の視聴者は『FLY ONLINE』上にスライムとして出現する仕組みになっている。

Image Credit: flyann on Twitch

各スライムの頭上にはTwitchIDが表示され、チャット欄での視聴者のコメントはゲーム内でも対応するスライムから吹き出しで表示。チャンネルポイントを支払うことで、主人公の真上にテレポートすることも可能となっている。

なおスライムのデータは管理されているそうで、同氏の配信を視聴して『FLY ONLINE』に“ログイン”するたびにスライムは大きく成長していくという。さらに、装飾アイテムを獲得して飾り立てることも可能。このほか視聴者は低確率でレアなスライム(Shiny)として『FLY ONLINE』内に出現できる。Twitch 上でflyann氏にビッツを贈ることで『FLY ONLINE』内でのスポーン可能なレアスライムの種類のアンロックなど、さまざまな特典を得られるそうだ。本格的なMMORPGのように、チャット機能や成長・着せ替え要素が用意されているかたちだ。

またflyann氏の操作する主人公は、素行の悪いスライムを攻撃して倒したりすることができるという。そして倒されたスライムは、なんとTwitch のチャット欄からも追い出される仕組みとのこと。チャット欄のモデレーションをゲームを通しておこなえる興味深いシステムとなっている。

flyann氏は今年3月に本作を発表し、自身のTwitch 配信に導入。同氏の各配信の冒頭では、実際にゲーム内で視聴者であるスライムたちとの交流がおこなわれている様子もみられる。そして今回、その制作過程の一部も披露され、改めて注目を集めている。動画によれば、『FLY ONLINE』は同氏にとって初めてのゲーム制作だったという。Blenderで自作のキャラやステージの3Dモデルを作り上げ、ゲームエンジン「Unity」を用いて開発がおこなわれたそうだ。


視聴継続やビッツの特典などに応じてさまざまな要素が用意された『FLY ONLINE』。配信内容とは別に視聴者を楽しませるアプローチとして、興味深い作品といえる。遊んでみたい人は、flyann氏の配信を視聴して実際に参加してみるとよいだろう。

なおストリーマーが視聴者との交流可能なゲームや機能はこれまでにもさまざまあり、たとえば2024年2月にリリースされた『LurkBait Twitch Fishing』は視聴者がチャットやギフトで魚釣りをできるゲームであった(関連記事)。このほか『Vampire Survivors』にはチャット欄との連携機能として、視聴者がストリーマーに代わってレベルアップ時の強化項目などを選択できる機能も用意。多彩な配信者向けゲームや機能が登場しており、『FLY ONLINE』のようなアイデアをもつゲームが今後現れるかどうかにも注目したい。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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