PS5『ステラーブレイド』にて”トロコンした人多そう”とのデータ報告。報酬や設計親切度からか、プラチナトロフィー獲得率増える

 

ステラーブレイド(Steallar Blade)』にて、さっそくプラチナトロフィー獲得率が高まっていることが報告され、注目を集めている。特にトロフィー情報サイトPSN Profiles内では、同サイトユーザー間のプラチナトロフィー獲得率が約27%に達している。

『ステラーブレイド』は、侵略者から地球を取り戻すために戦うアクション・アドベンチャーゲームだ。本作の地球では、ネイティブと呼ばれる敵が突如出現。コロニーから降り立った兵士イヴは、地球に取り残された生存者アダムや、かつて地球に派遣された空挺部隊の隊員であるリリーと協力し、ネイティブに立ち向かうこととなる。


本作にてプレイヤーは、人類最後の都市ザイオンから荒野や大砂漠といったセミオープンワールドのエリアへと向かい冒険。装備を入手したり、スキルをアンロックしたりしながらネイティブと戦い、ザイオンを支えるエネルギー源ハイパーセルを各地から集めることを目指す。バトルにおいては、スピード感ある派手なコンボアクションが特徴。またギミックとして、ジャストパリィやジャスト回避を駆使する場面も用意される。

本作はPS5向けに4月26日に発売。レビュー集積サイトMetacriticにて本稿執筆時点でメタスコア81/ユーザースコア92を獲得するなど好評を博している。米国・日本など各国のPS Store内で売上首位を記録するなど、セールス面でも好調を収めていることが伝えられている(関連記事)。


PSN Propiles内ではプラチナトロフィー取得率約27%

そんな本作についてXユーザーのKrerart氏は5月26日に、「プラチナトロフィー取得率がほかのPlayStationタイトルと比較して高い」との見解を述べ、注目を集めている。プラチナトロフィーとは基本的には、発売時点でのほかのすべてのトロフィーの獲得、いわゆるトロフィーコンプリートの際の報酬として用意されているトロフィーだ。同氏はトロフィー情報サイトPSN Profiles上においては、同サイト内の本作所有ユーザー1万3725人のうち26.33%がプラチナトロフィーを獲得していると報告。過去のPlayStation向け作品と比べて高い割合でプラチナトロフィーが取得されているとしている。なお本稿執筆時点では1万4143人中27.49%となっており、さらに増加傾向にあるようだ。

Krerart氏は続けて『インファマス』シリーズや『ラチェット&クランク THE GAME』、『Detroit: Become Human』『Bloodborne』といったタイトルを例示。それぞれ数年前に発売された作品ながら、PSN Profilesのユーザー内のプラチナトロフィー取得率が『ステラーブレイド』を下回っていることが確認できる。


なおKrerart氏が示しているのは先述のとおりPSN Profiles内のユーザー間でのプラチナトロフィー取得率だ。同サイトでは登録ユーザーのPSNアカウントの所有タイトルおよびそのトロフィー獲得情報を集積しており、これらに基づくデータが表示されている。つまり『ステラーブレイド』を含め先述したようなデータは、同サイトへの登録者かつ作品所有者から集積されたデータとなる。PSN上で確認できる公式集計のトロフィー取得率とは数値が異なる点には留意したい。

なおPSN Profiles上では各トロフィーの取得率にマウスカーソルを重ねることで、PSN上での公式取得率も確認することが可能だ。それぞれPSN Profilesユーザー間よりも低めの取得率となっており、よりトロフィーへの関心の高いPSN Profilesへの登録ユーザーの方が、各トロフィーの取得率が公式取得率より高くなる傾向を示しているだろう。『ステラーブレイド』では本稿執筆時点では、PSN Profilesのユーザー間での取得率が27.49%であるのに対して、公式取得率は5.7%となっている。

ただしいずれにせよ、公式取得率でもKrerart氏の例示したタイトルと比べて『ステラーブレイド』のプラチナトロフィー取得率は高いことが確認できる。PSN Profilesユーザー間の取得率でも公式取得率でも、『ステラーブレイド』はプラチナトロフィー取得率が高めといえる。


コンプリートしやすさ

なお『ステラーブレイド』ではトロフィーをコンプリートするために周回プレイが必要。また収集要素もひと通り達成する必要がある。ゲームのクリア/コンプリート時間集積サイトHow Long to Beatによればコンプリートには平均54時間半を要するとされ、少なくともボリューム面で容易にプラチナトロフィーを獲得できるタイトルではないといえる。

Krerart氏はそんな本作のプラチナトロフィー取得率の高さの要因として「アンロック報酬としてコスチュームが用意されているからではないか」と推察。本作では、着せ替え要素としてさまざまな「ナノスーツ」が用意されている。基本的にはナノスーツの種類はステータスに影響しないものの、イヴをさまざまな見た目に着せ替えて楽しめる要素だろう。

ナノスーツは設計図から作るもののほか、クエスト報酬や収集要素のコンプリート報酬、2周目限定のものなどさまざまな獲得条件が存在。そのため「ナノスーツ集め」をしていれば自然とプラチナトロフィーに近づいていくといえる。また本作では主人公イヴの後ろ姿が“こだわり”をもって作られているといい(関連記事)、この点もプレイヤーのナノスーツ集めへのモチベーションを上げているのかもしれない。

このほか本作にはオンライン要素がなく、かつ低難易度である「ストーリーモード」でもすべてのトロフィーを獲得可能。アクション性の高いゲームながらも幅広いユーザーが自分のペースでコンプリートを目指せることも、プラチナトロフィー獲得率を高めている要因だろう。


ちなみに3月22日にリリースされた『Rise of the Ronin』のプラチナトロフィー取得率は、PSN Profilesユーザー間で1万1349人中32.57%、PSN公式での取得率が5.4%を記録。また2023年10月にリリースされた『Marvel’s Spider-Man 2』のプラチナトロフィー取得率は、PSN Profilesユーザー間で70.11%、PSN公式での取得率が17.4%を記録している。両作ともに低難易度でもすべてのトロフィーが獲得可能であり、オンライン要素も必要とならない点などが獲得率を高めているのかもしれない。

このほか近年のPlayStation向けタイトルでは難易度設定に関わらずすべてのトロフィーを獲得可能となっている傾向がある。アクション要素の得意不得意に関わらず幅広いユーザーがコンプリートを目指せる、アクセシビリティ拡充の一環なのかもしれない。『ステラーブレイド』でもそうした施策からか、さっそくプラチナトロフィー獲得者が増加を見せているようだ。特にPSN Profilesユーザー間では発売後約1か月間で早くも取得率は約3割に達しており、今後どこまでが高まるかは注目される。

『ステラーブレイド』はPS5向けに発売中だ。先日5月24日には無料アップデートが配信され、新たにボスチャレンジや新ナノスーツが実装されている。