物理演算・車設計レースゲーム『Screw Drivers』正式発表。ギア比や重心などいろいろ考慮し、現実的な車から“バカげた”設計まで自由に製作
パブリッシャーのHeadupは5月23日、『Screw Drivers』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年内に早期アクセスとして無料で配信予定。
『Screw Drivers』は物理演算を活用した、車両設計レースゲームだ。ソロプレイおよびオンラインマルチプレイに対応する。プレイヤーはエンジンやタイヤ、ギアや車軸などのパーツを組み合わせ、いちから車両を製作。スピードや耐久性などを競うチャレンジに挑んでいく。
車を製作する際は、動力源となるエンジンのパワーをいかに路面に伝えるかを考えながら設計することになる。もっともシンプルなかたちで言えば、まず骨組みを用意しサスペンションを装着。タイヤと車軸をサスペンションに付け、エンジンと車軸を直接繋げばタイヤが回り、走行可能となる。一方で、本作では車の構造を自由にカスタムできる。たとえばエンジンと車軸を繋ぐ際に、大きさの違うギアを複数用意。エンジン側に大きなギアを、車軸側に小さなギアを付ければ回転数が変わり、加速度が落ちる代わりに最高速度が上昇する。
動力機関は電気モーターやガソリンエンジンなど、性能が違うものが用意。異なる複数のエンジンを同時に組み込むこともでき、エンジンを50個積んだ車両なども設計可能という。現実的な車から“バカげた”車まで、いろいろ製作できるそうだ。そのほかタイヤやボディ用のパーツなどもさまざま用意。車両の重心の位置や空力特性なども車の性能に影響を及ぼすという。そうして車を自由にカスタムし、スピードを競ったり、ぶつけて物を破壊したりと、さまざまなチャレンジに挑むことになるようだ。
本作を手がけるCreact Studiosはドイツに拠点を置くゲームスタジオだ。学生時代からの友人であるというSimon Blasen氏とMarc Bendt氏の2名でゲーム開発をおこなっているという。過去にはレースゲーム『Cube Racer 2』などを制作。同作は障害物だらけのカオスなレース構成などが好評を得て、Steamユーザーレビューにて本稿執筆時点で約300件中89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。高評価のレースゲームを手がけた同スタジオより、車両設計に焦点を当てたレースゲームが打ち出されるかたちだ。
また本作『Screw Drivers』は、2023年12月より『Project Vroom Vroom』として、Steamにてプロトタイプ版が無料で配信されていた。今回本作の正式タイトルが決定したと同時に、早期アクセス開始時も無料で配信されることが明かされたかたちとなる。早期アクセス配信は2024年内に開始される予定で、期間は9か月ほどを予定。早期アクセス開始時点ではキャリアモードやマルチプレイモード、美しくなったマップなどが用意され、アップデートを通じてコンテンツを追加していく予定とのこと。
一方ゲームの価格については未定とのことで、早期アクセス中に価格を上昇させる可能性もあるという。今後有料タイトル化する可能性もあるということだろう。本作に興味のある方は、リリースされたら早めに触れておくとよいかもしれない。
『Screw Drivers』はPC(Steam)向けに、早期アクセスとして無料で配信予定だ。なお現在Steamではデモ版が配信されている。