フロム・ソフトウェアは6月21日、『エルデンリング』の大型DLC「Shadow of the Erdtree」をリリースする。同DLC発売まで約1か月と迫った興奮を背景に、国内外の本作プレイヤーが『エルデンリング』本編について振り返り、「最近やっと気づいた要素」などについてSNS上で共有する動きが流行しているようだ。
『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2022年2月に発売された。広大なフィールドを舞台に、『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作のゲームプレイを色濃く継承。ほかのフロム・ソフトウェア作品と同様に、SNS上などではコンスタントに話題にのぼり、プレイ動画やファンアートの共有も根強く盛んな人気作品だ。
また、今年6月21日には本作の大型DLC「Shadow of the Erdtree」が発売予定。同スタジオのDLC史上過去最大規模とされるボリュームで、新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。
同DLCの発売が近づくにつれて、本作ファンの興奮も高まっているようだ。SNS上では『エルデンリング』本編について振り返るプレイヤーや、さまざまな話題の投稿が盛り上がりを見せている。たとえば、X(旧Twitter)の国内ファンの間では「#エルデンリングDLC発売まであと1ヶ月に迫ったけど個人的に本編で最近ようやく知った事」とのタグが流行。発売から約2年を経て、最近知ったことの“告白”が盛んにおこなわれている。
同タグにおいては、ちょっとしたゲーム仕様から見逃していたロケーションまでさまざまな「気づき」が共有されている。中でも複数見られるのは、洞窟・封牢・祝福といったポイントの見逃しに、最近やっと気づいたとの報告だ。あらゆる場所を探検し尽くしたと思いきや、手つかずの場所がまだ残っていたわけだろう。また、とある場所にひっそりと配置された、クラゲたちに関するテキストに言及するユーザーも(ネタバレとなりうるため、リンク先閲覧の際は留意してほしい)。こうした投稿には大きな反響も寄せられており、本作の作り込みの底知れなさがうかがえる例だろう。
また、国内以外でも同様に、本作を振り返り話題にするプレイヤーが増加傾向にあるようだ。たとえばThe Washington Post記者のGene Park氏は、今年5月14日に自身のXアカウントにて「『エルデンリング』を7週プレイしたが、やっとラダーン祭りは自分で発生させる必要があることに気がついた」と語っている。
ラダーン祭りの発生条件は複数あり、攻略ルートの選択次第では「お祭り前」の赤獅子城に訪れないこともあり得る。Park氏はフラグを立てて祭りを発生させている自覚がなく、“行くとなんだかお祭り参加者が集まっているお城”といった状態だったのかもしれない。クエストジャーナルのような機能を廃し、ゲーム内キャラの語りなどを物語導線のメインとしている本作ならではだろう。また、同ポストには「今年になってやっと壺村に気づいた」との声も寄せられている。
発売から約2年を経てもこうして新しい発見があるように、『エルデンリング』については、その作り込み・要素の多さもファンの間で評価されている。今年2月には本作ディレクターの宮崎英高氏が「本作にはまだ見つかっていない秘密がある」と発言。ファンコミュニティが血眼になって探索する一幕もあった(関連記事)。本作をすでにプレイした方も、DLC発売を間近に控えたいま、新たな発見を求めて狭間の地を再訪してもよいかもしれない。
『エルデンリング』はPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。DLC「Shadow of the Erdtree」は、6月21日発売予定だ。ゲーム本編に加えてDLCを同梱する「Shadow of the Erdtree Edition」も同日に発売される。