超自由ライフシム『Life by You』三度目のリリース延期。“守れるかわからない約束を避ける”ため、新たな配信日は未定

 

パブリッシャーのParadox Interactiveは5月21日、Paradox Tectonicが手がける『Life by You』の早期アクセス配信を延期すると発表した。新たな配信日は未定とのこと。本作はこれまでにも二度、配信日が延期されており、今回が三度目の延期の発表となる。なお本作の対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。

『Life by You』はライフシミュレーションゲームだ。オープンワールドで描かれる田舎町を舞台として、住人たちの生活を見守る。本作にはさまざまなクリエイターツールが用意され、Modによる拡張にも対応。プレイヤーはゲームプレイを自由にカスタムすることができるという。人間や家、職場などを作成し、独自の世界をデザインすることができるそうだ。


作成したキャラクターたちは、それぞれの人格や特性に基づいて生活を営む。ひとりのキャラクターにフォーカスして人生を体験することも、さまざまなキャラクターたちの生活を観察することもできるという。キャラクター同士は生成された自然言語で会話し、互いに交流をおこなうとのこと。仕事や恋愛など、ひとりひとりのキャラクターが織りなす物語を楽しめる作品になるという。

そんな本作について、販売元のParadox Interactiveの副CEO・Mattias Lilja氏が声明を発表。本作の早期アクセス配信が延期されることが告知された。さらなる開発時間が必要と判断したためだという。本作は当初、2023年9月12日に早期アクセスが開始される予定だったが、二度にわたり延期が発表。直近のリリース予定日は6月4日となっていたものの、今回三度目となる延期が発表されるかたちとなった。また同発表では新たなリリース予定日を伝えたかったものの、守れるかわからない約束はしたくないとして、新たな配信日は未定とされている。

今回の発表では延期の理由については言及されていないが、本作の過去の延期ではバグの修正や最適化などが延期の理由にあげられていた(関連記事)。Steamストアページにて本作のシステム要件を確認してみると、推奨環境のメモリーは32GBとなっており、また30FPS向けに最適化されているとの表記がある。類似ジャンルの作品と比較すると、かなり要求スペックが高めの印象だ。最適化を進めて必要スペックを押し下げるために、さらなる開発時間が必要と判断された可能性もありそうである。


ちなみにParadox Interactiveがパブリッシャーを務める作品としては、『Prison Architect 2』も最適化不足などを理由に、配信の延期が5月14日に発表されている(関連記事)。直近では同社がパブリッシングを手がけた『Cities: Skylines II』が、最適化不足などの課題を抱えたままPC向けにリリースされて、批判が寄せられた状況もある。『Cities: Skylines II』の前例を踏まえて同社では、配信当初からのスムーズなゲーム体験を提供することがより重視される方針となっているのかもしれない。

今回の『Life by You』配信延期の発表では、できるだけ早く追加の情報を発表したいとされている。新たな配信予定日はいつになるのか、本作の続報が注目されるところだ。

『Life by You』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに早期アクセスとして配信予定。リリース日は未定だ。