スクウェア・エニックスは4月17日、『ファイナルファンタジーXVI』に向けてアップデートファイルVersion1.31を配信開始した。本アップデートにて、トルガルを撫でやすくなる調整が実施された点が注目されている。
『ファイナルファンタジーXVI』は、『ファイナルファンタジー』シリーズのナンバリング最新作であるアクションRPGだ。舞台となるヴァリスゼアでは、クリスタルの巨塊「マザークリスタル」によって供給されるエーテルを頼りに人々が暮らしていた。この世界ではそれぞれの国がマザークリスタルを保有することで均衡が保たれていたものの、「黒の一帯」に蝕まれることでそのバランスは崩れつつあった。主人公となるのは、クライヴ・ロズフィールド。ロザリア公国の第一王子であるクライヴは、王位を継ぐ弟を守るナイトとして鍛錬を続けていたが、とある悲劇へと巻き込まれていく。
本作に向けてはふたつのDLCが用意され、第1弾となる「Echoes of the Fallen《空の残響》」は昨年2023年12月8日に配信開始。そして本日4月18日に第2弾「The Rising Tide《海の慟哭》」が配信された。
DLC第2弾配信に際して本編に向けたアップデートファイルVersion1.31も配信された。一部要素はDLCを所有していないプレイヤーも利用可能だ。本アップデートでは、ストーリー進行や一部のクエストにおいて、報告対象へのクイック報告機能が登場。さらに、召喚獣アビリティを5パターンまで保存可能なスキルセット機能が実装されるなど、遊びやすさを向上させる新機能追加・調整がおこなわれている。
そして一風変わった変更として「トルガルを撫でる際のアクセス条件や、再度有効になるまでの時間」が調整された。トルガルとは、クライヴが幼少期を共に過ごした相棒の狼。序盤でクライヴと再会を果たした後は冒険を共にすることになり、行く先々でさまざまな表情を見せてくれる。
今回のアップデートでは、変更の詳細は明かされていないものの、トルガルを撫でられるタイミングが増えた模様。これまで地形などの影響で撫でられなかった場所でも、新たに撫でられるようになったのかもしれない。さらに、連続で撫でる際の“クールダウン”も短縮されたようだ。小さな変化ながら、アップデート前に比べて撫でる際の間隔がほんのりと短縮され、スムーズな“連続撫で”が可能になったことがわかる。
ちなみにトルガルとのふれあいは5回おこなうことでトロフィー「よき相棒」を獲得可能。そのほかゲームプレイには関わらない要素となるものの、今回の変更は一部ユーザーからは注目されているようだ。たとえば各ゲームの犬が撫でられるかどうかを報告する人気Xアカウント「Can You Pet the Dog?」もこのことを報告。ユーザーからは喜びの声も寄せられている。
トルガルにまつわるアップデートといえば、昨年12月に実施されたVersion1.21アップデートにて「心の声」を確認できるようになったことが話題を呼んでいた(関連記事)。物言わぬ相棒ながらストーリー上でも存在感を放つキャラであり、さまざまな点で注目されているのだろう。なお本日配信開始されたDLC「The Rising Tide《海の慟哭》」では、新フィールド「ミシディア」が登場。トルガルを撫でやすくなる変更を活用し、頻繁にふれあいながら冒険を進めてみるのもよいだろう。
『ファイナルファンタジーXVI』はPS5向けに発売中だ。DLC第1弾「Echoes of the Fallen《空の残響》」およびDLC第2弾「The Rising Tide《海の慟哭》」が配信中。それぞれ個別に購入可能なほか、セットでお安く購入できる「エキスパンションパス」も用意されている。
なお『ファイナルファンタジーXVI』はPC向けの移植版も開発中となっている(関連記事)。