Blizzard、『オーバーウォッチ』『ディアブロ』などの中国向けサービス“再”展開へ。マイクロソフトも巻き込んで、NetEaseと強力パートナーシップ再締結

 

マイクロソフトのゲーム部門Microsoft GamingおよびBlizzard Entertainment(以下、Blizzard)、ならびにNetEaseは4月10日、パブリッシング契約を更新し、Blizzard作品を中国向けに再展開することを発表した。『オーバーウォッチ』シリーズ、『ディアブロ』シリーズなどが今夏から順次中国向けに再展開されていく見込み。


Blizzardは対戦FPS『オーバーウォッチ』やハクスラRPG『Diablo』シリーズなどを手がける、米国のゲーム企業だ。そしてNetEaseは、中国を拠点とする大手企業。自社でも開発スタジオをもっているが、さまざまな会社との協働やスタジオ買収などにも積極的な企業である。

BlizzardとNetEaseは、2008年より中国向け展開においてパートナーシップを結んでいた。Blizzardのゲームタイトル群および、同社のPC向けゲーム配信プラットフォームBattle.netの中国展開に、NetEaseが協力していたかたちだ。一方で2022年11月にBlizzardとNetEaseは、契約期間終了に伴い、対象となるBlizzard作品の中国向けゲームサービスを一時停止することを発表。2023年1月より、対象作品の中国国内での提供が順次停止されていた(関連記事)。


今回、Microsoft GamingよびBlizzard、ならびにNetEaseはパブリッシング契約を更新したことを発表。今夏から中国向けにBlizzard作品を再展開していくことを表明した。以前展開されていた『ハースストーン』、『World of Warcraft』シリーズ、『Warcraft』シリーズ、『オーバーウォッチ』シリーズ、『ディアブロ』シリーズ、『StarCraft』シリーズが順次再展開される見込みだという。また過去の15年以上にわたる協力関係をもとに、再始動計画に鋭意取り組んでいるとのこと。後日詳細が明かされるそうだ。

そして今回の発表では、Microsoft GamingもNetEaseとの協力関係を結んだことが明かされている。NetEaseが手がける新作を、Xboxコンソールやそのほかのプラットフォームで展開していくことが検討されていくという。

契約期間終了後、一時的に協力体制が打ち切られていたBlizzardとNetEase。1年以上を経て、Microsoft Gamingも巻き込んだより強固なパートナーシップが打ち出されるかたちだ。従来の作品の再展開だけでなく新たな展開も予定されているようで、続報も注目されるところだろう。