『ドラゴンズドグマ 2』にてポーンの間に流行り病のように広がる「竜憑き」。深刻な事態を引き起こす点から本作発売後から波紋を広げており、ユーザー間では盛んに対策方法が共有されている様子がみられる。本稿では、竜憑きにまつわるネタバレなどになりうる記述があるため、留意してほしい。
『ドラゴンズドグマ 2』は、オープンワールドアクションゲーム『ドラゴンズドグマ』シリーズの新作だ。舞台となるのは人の王国ヴェルムントと獣人の国バタルが存在するファンタジー世界。プレイヤーは竜に心臓を奪われた覚者として、世界を冒険。竜を討ち、玉座へと昇る者の物語が描かれる
本作においても、味方NPC「ポーン」を連れ歩くシステムが引き続き採用されている。プレイヤーがキャラクターメイク可能で覚者と共にレベルアップで成長していくメインポーンのほか、オンライン上ではサポートポーンとしてほかのプレイヤーの所有するメインポーンを借りることができる。
そんな本作では、ポーンの間に流行り病のように広がる「竜憑き」と呼ばれる現象が存在することがリリース前から明かされていた。病にかかったポーンは目を見張る活躍を見せ、強気な言動が目立つようになるという一方、「末期に至ると大いなる災いを引き起こす」とされる。
そして発売後には竜憑きにかかったポーンが、最終的には町や集落での宿泊後に「人々を皆殺し」にする残虐行為に及ぶことが判明。店などの機能は回復する仕様となっているものの、イベントに関わる重要人物まで命を落とす深刻な事態となりうる点からユーザー間で賛否を呼ぶ要素となっている(関連記事)。
そうした中で竜憑きの対処法などのユーザー検証が進められ、コミュニティ内で共有されている。たとえば竜憑きに感染したポーンの特徴については、公式解説のとおり該当ポーンが突然強気な言動に出るほか、プレイヤーの指示を無視したり、頭痛に耐えるような仕草をしたりすることが報告されている。また両目が赤く染まる点も特徴で、兜で顔が隠れている場合には装備画面から「バイザーを上げて」確認できることも改めて周知されている。
また竜憑きに感染したポーンを発見した場合の対処法も共有されている。メインポーンかサポートポーンかで有効な対処法が異なるようで、メインポーンの場合は「深い水場に放り込む」方法を有効とする報告が多く見られる。本作では歩行可能な浅瀬を除き、深い水場にはまると「ヒュージブル」なる存在に襲われることになる。覚者であれば特定の場所から復活できる一方、そのほかは敵味方問わず水に飲み込まれて消失する仕様だ。
そしてメインポーンについては消失してもリムストーンから復活が可能で、復活時には竜憑きも治癒。水場に放り込んでわざと消失させ、竜憑きを強引に治してしまう寸法だ。ただし感染防止のためとはいえ愛着あるメインポーンを自ら手にかけることに抵抗のあるプレイヤーも多い様子だ。
サポートポーンの場合も竜憑きであることが判明次第、水場に投げ込んだり、あるいはシンプルに「解雇」して別れたりすることが対策となる。また竜憑きには「伝染すと治る」仕様もあり、メインポーンからサポートポーンに伝染させ、メインポーンを手にかけずに治す方法も考案されている。ただしこの場合、サポートポーンたちは持ち主となるプレイヤーのもとに帰還した際には竜憑きを“持ち帰る”ことになるとみられる。
このことへの対処として、Steamの本作フォーラムなどのユーザーコミュニティでは持ち主に注意喚起する方法も熱心に話し合われている様子だ。フォーラム内では、竜憑きに罹ったサポートポーンの解雇時に「腐ったアイテム」を持たせるアイデアが考案されている。本作ではサポートポーンと別れる際に持ち主への贈り物を持たせたり、「いいね」や「ハート」といった評価を付けたりすることが可能。腐ったアイテムを持たせる“意地悪”は一部みられるものの、「いいね」や「ハート」と組み合わせることで竜憑きを注意喚起するメッセージになるのではないかといったアイデアが投じられている。
『ドラゴンズドグマ 2』内で大きな脅威となっている「竜憑き」。その深刻さから波紋を広げており、SNS上では被害報告も引き続き続出している。愛着あるメインポーンを自ら手にかける必要がある、あるいはポーンの貸し借りという持ち味を楽しみにくくなる側面もあり、賛否も寄せられる要素となっているようだ。そうしたなかでユーザー間では対策が考案されて共有され、注意喚起も盛んにおこなわれているかたちだ。ちなみに竜憑きに感染したサポートポーンを初めて雇用した際などには、チュートリアルが表示される。上述したような“見分け方”とあわせて、大惨事を未然に防ぐといいだろう。
『ドラゴンズドグマ 2』はPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに発売中。