カプコンは3月22日、『ドラゴンズドグマ 2』を発売予定。対応プラットフォームはPS5/Xbox Series X|S/PC（Steam）。発売が迫るなかメディアやインフルエンサー向けの先行プレイによる情報が解禁。プレイ中に「サイクロプスがドジって崖に挟まった」映像がX上に投稿され、偶発的に一風変わった出来事が巻き起こる点が注目を集めている。なお本稿には先行プレイによるゲーム内映像が含まれるため、留意されたい。
『ドラゴンズドグマ 2』は、オープンワールドアクションゲーム『ドラゴンズドグマ』シリーズの新作だ。舞台となるのは人の王国ヴェルムントと獣人の国バタルが存在するファンタジー世界。プレイヤーは竜に心臓を奪われた覚者として、世界を冒険。竜を討ち、玉座へと昇る者の物語が展開されるという。
味方NPC「ポーン」を連れ歩くシステムは本作にも引き続き登場。ジョブごとに異なる、多彩なアクションも健在のようだ。なおディレクターの伊津野英昭氏いわく第1作『ドラゴンズドグマ』では技術的にかなわなかったアイデアも盛り込まれているそうで、ファンタジー世界体験アクションシミュレーターに近い“最高の『ドラゴンズドグマ』”になるともアピールされている（PlayStation.Blog）。
明日3月22日の発売が迫るなか、メディアやインフルエンサー向けの先行プレイによる情報も解禁されている。このなかでゲームライターのSteve Vegvari氏が先行プレイ中のとある出来事を紹介し、注目を集めている。
Steve氏が紹介したのは先行プレイ中に撮影されたとみられるゲーム映像のクリップだ。映像では崖の向こうにサイクロプスが出現し、崖にかけられていた橋は倒壊。こちらに気づいて迫ってきたサイクロプスながら、崖っぷちでバランスを崩して盛大にずっこけ、両手両足を伸ばして崖の間にすっぽりとおさまり“橋渡し”をするかたちになった。これを好機と見てか、主人公はジャンプしてサイクロプスの背中を渡って崖の向こう側に到達。一生懸命踏ん張るサイクロプスの足を切りつけ、奈落の底に落とした。
Steve氏によると同氏は動画以前に何度もこの場所を訪れていたそうだが、サイクロプスが出現して橋が壊れていたのは初めてだったという。同氏はこの出来事を受けて、さっそく本作が「自分の中のGame of the Yearリスト入りした」とコメント。本作では突発的に興味深いイベントが巻き起こる点を称賛している。この投稿は本稿執筆時点で約1.8万いいね・2200RPを獲得。“サイクロプスの橋渡し”がイベントとしてスクリプトにない（not scripted）、つまりプログラム上設定されたイベントではなく、偶発的に巻き起こったとみられる点に注目が集まっている。
なおディレクターの伊津野氏は、ゲーム雑誌「Edge」に昨年11月に掲載されたインタビューにおいて“スクリプトにないイベント”について紹介していた（GamesRadar+）。本作にはメインストーリーのほかさまざまなクエストも用意されている。一方で伊津野氏によれば、内部的なフラグやトリガーが用意されていない、スクリプトに基づかないイベントが突発的に巻き起こるシステムも備わっているという。たとえば魔物が村に襲来した場合には、村人たちが力を合わせて果敢に戦うこともあるそうだ。
また先述のサイクロプスや村人を含め、公式紹介によれば、本作における人々や魔物はAIによって生活の息吹が与えられ実在感をもって世界に根付いているとのこと。魔物によっては、知恵をはたらかせてプレイヤーを襲ってくる場合もあるという。一方でサイクロプスの橋を壊して崖からうっかり落ちたり崖のすき間につっかえたりといった行動は、サイクロプスならではの乱暴でおっちょこちょいな性質によって生じた出来事かもしれない。
ちなみに伊津野氏は弊誌のインタビューに対して、本作では街にいるNPCであっても、魔物が襲来した場合には死んでしまう可能性もあると明かしていた（該当記事）。前作同様貴重なアイテムを消費して蘇らせることも可能とのことだが、魔物の襲来時あるいは魔物に追いかけられて街に逃げこむ際には注意が必要そうだ。プレイヤーの行動や偶然が重なって作中世界ではさまざまな出来事が巻き起こるとみられ、プレイヤーごとに変わる旅路は本作の持ち味となるのだろう。
『ドラゴンズドグマ 2』はPS5/Xbox Series X|S/PC（Steam）向けに、3月22日発売予定。また、ゲーム本編に引き継ぎ可能なキャラクリエイトアプリ「キャラクタークリエイター＆ストレージ」が各プラットフォームにて無料配信中だ。
