『エルデンリング』DLCの詳細発表後、Steamでは本編のプレイヤー数がほぼ倍増。「影の地」への出発準備を進める褪せ人たち

フロム・ソフトウェアは先月2月22日、『エルデンリング』のDLC「Shadow of the Erdtree」を6月21日に発売すると発表。その後、Steamではピーク時の本編の同時接続プレイヤー数が倍近く増加し、新たな賑わいを見せている。

フロム・ソフトウェアは先月2月22日、『エルデンリング』のDLC「Shadow of the Erdtree」を6月21日に発売すると発表。その後、Steamではピーク時の本編の同時接続プレイヤー数が倍近く増加し、新たな賑わいを見せている。


『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけ2022年2月に発売されたアクションRPGだ。広大なオープンワールドとして構築された「狭間の地」を舞台に、プレイヤーは褪せ人として「エルデの王」となることを目指す。ゲームプレイにおいては『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作の特徴を色濃く継承。ボスとの戦闘をはじめ、手強い調整となっている戦闘なども特徴となっている。

先月2月22日、本作のDLC「Shadow of the Erdtree」が6月21日に発売されることが発表され、その詳細も披露された。DLCの舞台として明かされたのは「影の地」。黄金樹の影に隠れた地であり、神たるマリカが降り立った場所だという。この地ではフィールドとダンジョンがシームレスにつながっており、謎と発見に満ちた自由度の高い冒険が繰り広げられるとのこと。


そして本DLCの発売日発表にあわせて、Steamでは『エルデンリング』のプレイヤーベースが従来よりも増加を見せている。毎日のピーク時の同時プレイヤー数はホリデーシーズンに7万~10万人程度が集まっていた一方、それ以前や1月後半からは5万人程度で推移していた。しかし2月22日のDLC詳細発表後に増加を見せ、日本時間3月3日には最大で約11万2000人を記録(SteamDB)。従来と比べてプレイヤーベースが倍近く増加し、盛り上がりを見せているかたちだ。

なお発売日発表後には本作のディレクターを務める宮崎英高氏へのメディアインタビュー記事も複数公開。同氏によると、DLCの舞台となる「影の地」は本編のフィールドから地続きではなく転送によって向かうことになるという(ファミ通.com)。本編のボス「星砕きのラダーン」および「血の君主、モーグ」を倒している必要があり、モーグとの戦いの舞台にある大きな割れた繭から垂れた枯れた腕が入り口になるそうだ。

DLCのエリアにたどり着くためには本編に一定の進行度が必要となることが明らかとなり、周回プレイ、あるいは難所で立ち往生していた既存プレイヤーがDLCに向けて攻略を進めて、プレイヤー数増加に繋がった可能性はありそうだ。ちなみに宮崎氏が海外メディアEurogamerのインタビューに語ったところによると、DLCの難易度は『エルデンリング』本編の終盤と同程度になるという(関連記事)。本編にて強敵と名高い「ミケラの刃、マレニア」と同程度の、高難度の挑戦が用意されているといい、DLCに向けた肩慣らしをしているユーザーもいるかもしれない。

『エルデンリング』DLC「Shadow of the Erdtree」

また宮崎氏はIGNのインタビューにおいて、本編にて「(ユーザーが発見していないと見られる)ごくわずかな秘密が残されていること」を示唆し、コミュニティでは“秘密探し”も盛り上がりを見せていた(関連記事)。DLCに向けた下準備のほか、本編の復習や解明されていない秘密探しなど、さまざまな理由からプレイヤーが本作に集まっているようだ。

なお発売日発表と共に、ゲーム本編とDLCを同梱する「Shadow of the Erdtree Edition」も予約販売開始されている。同エディションのダウンロード版の購入者は本編を先に遊ぶこともできるため、新規プレイヤーも狭間の地での冒険を始めていることだろう。発売から2周年を迎えた本作ながら根強い人気が垣間見え、DLC「Shadow of the Erdtree」発売後の反響も注目される。

エルデンリング』はPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。DLC「Shadow of the Erdtree」は6月21日に発売予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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